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December 22, 2006

本所から

とりあえず今年も大過なく過ごしましたな。
年の瀬も押し詰まってくると、自分で自分を褒めてやりたくなる。
そこで、自分へのご褒美とばかり、うまいものを飲み食いしに出かけることにした。
といっても、近くの居酒屋だが。

燗酒を頼むと、お通しに、ぎんなんを煮てあんをかけたようなものが出てきた。こんな食べ方があるのか。あんもあっさりとして上品な味だ。
黒板の品書きを見て迷う。それほど早い時間ではないのだが、まだどれも品切れになっていない。白子焼き、筍焼き、いわしつみれを頼んだ。
しばし、ぎんなんで酒を飲んでいると、注文した3品がほぼ同時に目の前に並んだ。しまった、これならもう少し時間差で頼めばよかった。
いわしつみれは、想像していたのと少し違った。直径2センチ位の小さなつみれが、深いお茶碗のような器の中にいくつも浮かんでいる。それを蓮華ですくって、ぽん酢醤油のたれをつけて食べる。熱々のつみれに歯を立てた瞬間、口の中でとろける食感に唸った。
筍は外側にしょうゆでも塗って焼いたのか、筍そのものの風味とあいまって香ばしい。
白子焼きは、去年も今ぐらいの時期にこの店で食べた気がする。かぼすをしぼって口に運ぶと、ほのかな塩味を感じる皮が口の中でぷちりとはじけて、濃厚な中身が流れ出す。やはりうまいのだが、こういったものは、一度にこんなにたくさん食べるものではないとも思う。ぼくひとりなら、この半分の量でよかった。しかし、それでは値段が付けづらいだろうと思うくらいの値段だ。
目の前の料理を片付けるにはお酒が足りないので、もう一本お願いする。そのうちに料理は片付いたが、今度はお酒が余る。ではもう少し食べることにして、まずは箸休めに、煮昆布というのが手ごろな値段だったのでそれを頼むと、これがまた結構な量で、それを片付けるのにもう一本お酒が必要になる。 結果、当初の想定を超えて、かなり酔っ払ってしまう。
相変わらず、バカだなあと思う。こうして年も暮れていく。

投稿者 yhiraki : 08:49 PM | コメント (0)

December 03, 2006

恵比寿から

* * *

「コラージュとフォトモンタージュ」展
会場: 東京都写真美術館
スケジュール: 2006年11月03日 〜 2006年12月17日
住所: 〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話: 03-3280-0099 ファックス: 03-3280-0033

投稿者 yhiraki : 03:46 PM | コメント (0)

November 30, 2006

浅草から

今日はおでん

有名店だと思うから、店の紹介はいいでしょう。
さんざん飲み食いして、浅草から秋葉原までタクシーに同乗してきたのは覚えているが、そこからの記憶がアイマイである。
朝起きてカバンの中を見たら、どういうわけか「オール讀物」と「散歩の達人」が入っていて、そういえば両国駅前の本屋で買ったな。その後は、うちまで歩いたんだっけ?

投稿者 yhiraki : 05:56 PM | コメント (0)

November 29, 2006

高田馬場から

早稲田通りから神田川のほうに続くだらだら坂を歩いて、ほぼ川にぶつかるところ。
このへんにいろいろとお店があるというのは、つい最近まで、うかつにも見逃していた。
初めて入る店。カウンター席と、奥に小上がりの小体な店。ぼくの他に客はいない。というか、店の人の姿も見えない。
カウンターの中に姿を見せたのが、そうねえ、多分ぼくとそうは違わないくらいの年の男性ひとりだったから、もしかしてこの人は店番?などと少々いぶかしく思いつつ、とりあえず燗酒を頼む。

燗付け器にとっくりを漬けて、程なく、いい具合に温まったお酒を出してくれた。嬉しい。
お通しはスープ餃子。変わったものを出すんだなと思うが、これはこれで悪くない。
黒板の品書きを見ると、お刺身がいくつかあるようなので、選びあぐねていると、先ほどの若い男性(やはり、どうやらこの人が主人らしい)が、お客さんのお土産なんですがと、むろあじの干物を出してくる。
干物をかじりながらお酒を口に運んでいると、今度はやつがしらを煮たものがひとかけら出てくる。その次は、これもお客さんが持ってきてくれたスルメイカでつくったものですが、と塩辛が出てくる。
その間、ぼくはお銚子をお代わりするだけ。
お酒はあさ開。ぼくがいきなり燗酒を注文したので、珍しい客だなと思ったそうだ。ここの店の前にやっていたところでは、お酒の銘柄もいくつか揃えていたそうだが、今置いているのはあさ開だけだという。焼酎を飲む客が多いようだ。カウンターの棚を見ると、ボトルキープの焼酎瓶が並んでいる。
しばらく燗酒をやっていると、二人連れの客がカウンターに座って、やはりチュウハイのようなものを飲んでいる。この冷えるのにねえ、と、ぼくなどは思うのだが。
結局、お銚子を3本頼んで、料理は何も注文せず、勘定は2千円。これは安いのではないか。なんだかフシギな気分を味わった夜でした。

投稿者 yhiraki : 09:56 PM | コメント (0)

November 17, 2006

四ツ谷から

駅前の屋台のおでん屋

麻布十番で飲んで四ツ谷で飲みなおす。夜風が冷えるね。

投稿者 yhiraki : 09:54 PM | コメント (0)

November 10, 2006

神保町から

気まぐれに入った店

神保町の交差点からほど近いところにあるビルの地下。
まだ若いマスターがひとり。開店してひと月ほどだって。
ビール(バス)、マール(Marc de Bourgogne)、ラム(English harbour)を飲んだ。
マールというのは知らなかった。ワインの絞りかすから造る蒸留酒。要はイタリアのグラッパのようなものだというが。
他に客がいないことをいいことに、バックバーからラムの瓶をいろいろ出してもらって講釈を聞く。English harbourというのはアンティグア島のものだそうだが、プエルトリコ、マルティニック、トリニダード、ガイアナ・・・。酒瓶を見ているだけで気が遠くなりそうな。
しかしバーは気まぐれでしか入らないから、いつまで経っても馴染みの店というのができない。お酒の知識も増えない。ま、もっとも懐の都合もありますが。

投稿者 yhiraki : 10:14 PM | コメント (0)

November 04, 2006

秋田から

一軒目、北洲でした

目が覚めた。青森のホテルの部屋だ。
時計を見ると、夜中の2時過ぎか。
テレビでは夜回り先生という人がえんえんと語りつづけている。
チャンネルを変えたいのだが、リモコンがどこにも見当たらない。
テレビの脇を見る。ベッドの下を覗き込む。シーツの中をまさぐる。どこにも見当たらない。

例えば、リモコンを持ったまま部屋の外に出て、どこかに置き忘れたまま戻ったか?
あるいは、部屋のドアがロックされていなくて、ぼくが寝込んでいる間に、誰かが忍び込んで、リモコンだけを持って出て行ったか?
そんなわけない。そんなわけない。
とすると、リモコンはどこに消えたのだ。
どこに行ったかはさておき、もしこのままリモコンが出てこなかったら?
黙ってチェックアウトして、後でリモコンがないことが分かったら? 弁償か?
リモコンって、いくらくらいだろう。
というか、いま見当たらないにしても、リモコンは絶対にこの部屋のどこかにあるのだ。だから、弁償させられるということはないはずだ。
では、リモコンはどこに行ったのか?

というようなことを、アルコールの残った頭で、うつらうつらと考えつづけていた。
外が明るくなって、もう一度目が覚めると、リモコンはベッドと壁の隙間に入り込んでいた。いやはや。
おかげで、最初のつもりよりチェックアウトの時間が遅くなった。
最初は、駅前を9時発のバスで青森県立美術館に行こうと思っていたのだけど、ホテルを出たのが9時過ぎ。八甲田丸までよろよろと歩いて、野良ネコに鮭トバをやって写真を撮ったりして時間をつぶした。
10時のバスで美術館に。青森駅に戻ってきたのが3時25分。三内丸山遺跡を見に行く時間はなかった。
3時45分発の特急で秋田に向う。この電車、なんと3両編成。
秋田着は6時17分。ホテルにチェックインして着替えたりしていると、飲みに出るのは7時を回ってしまった。外は雨が降りそう。

* * *

川反通りにある「北洲」。
一瞬入りにくいかなと思うが、中に入ると意外に気安そうな店なので助かる。
実はこの店も居酒屋紀行秋田編の一軒目。こうなったらとことんミーハーで行くぞ。
カウンター席に通される。2脚ずつセットになっているような感じで計6席。私は真ん中。左隣に訳あり風の?カップル。右はひとり飲みの若い男。何かガイドブックを念入りに見ている。夜遊びかな?
まず瓶ビール。芋のこ煮、塩魚汁鍋を頼む。そうかしょっつるというのはこう書くのか。
お通しは浅蜊を煮たもの(だったと思う)。ビールをちびちび飲みながら料理を待つ。見上げると来店した有名人の色紙が並ぶ。私の真上はさだまさしのサイン。番組で太田さんが腰を据えたのは奥に見える座敷だろうか。
芋のこ煮が来る。旨い。鶏で出汁を取っているのか。
地酒の「おためしセット」というのを頼む。両関純米酒「元」、刈穂吟醸酒「六舟」、新政原酒「浥」の三種。

投稿者 yhiraki : 08:54 PM | コメント (0)

November 03, 2006

青森から

一軒目、小政酒道場でした

秋田へ行くことになった。
ぼくはこれまで、秋田には一度も行ったことがない。
というか、東北という地域に足を踏み入れたこと自体が、実は一度もない。
秋田での用事は、5日の午後の数時間だけである。
たったこれだけのために、わざわざ東京から時間とお金をかけて秋田に往復するのもバカバカしい。それなら、せっかくの連休でもあるし、いっそのこと、もっと時間とお金をかけて、北東北あたりをうろうろしてやろうと思い立った。

* * *

朝6時東京発の「はやて」で一路八戸へ。在来線特急に乗り換えて青森に着くとまだ11時前。着いてしまうとあっけないもんだ。
さっそく駅前の食堂でウニホタテ丼を食べる。クーポンを出して1200円。これはこんなものなのだろうか。ぼくの後から入ってきたバスガイドか電車のアテンダントみたいな格好をした若い女性が、焼肉定食を頼んでいるのに感心する。
「アウガ」というビルの地下に、新鮮市場というのがあるというので覗くと、鮮魚や塩干物の店舗がぎっしりと並んで壮観だ。地上の雰囲気からは想像がつかない。観光客相手というよりは、かなり本気度が高いと感じた。食堂もあるので、ここで飯を食ってもよかったと思う。しかしこのビルは、地下が魚介類の市場、地上がブティックが入るファッションビル、さらにその上は市立図書館というスゴイ構造になっている。
バスに乗って国際芸術センター青森を見に行く。駅前に戻って3時。
飲みに行くには早いので、ホテルで自転車を借りて、下見ついでに近くを見て回る。
居酒屋紀行の番組で紹介されていた「小政酒道場」は、探すつもりでなかったのに偶然見つけた。開店前の店の前で写真を撮っていると、ご主人が出てきてビックリ。あわてて開店時間などを聞く。
番組では放映されていなかったが、髭コラムを読むと「ふく郎」という店がよさそうだ。探して行くと、今日から三日間、改装のために休業するとのこと。うーん、間が悪いな。残念。しかし答えてくれたご主人らしい人の感じがよく、今度機会があったらぜひ訪れてみたいと思う。

* * *

さて夕刻5時、さっそく「小政酒道場」に出かけた。ぼくが一人目の客のようだ。
ここで食べたものは、刺身盛り合わせ、貝焼き味噌、チカ塩、ミズのおひたし、ホヤ。
お酒は「田酒」、「ん」(というお酒)、「から鬼じ」、「豊盃」を。「豊盃」はもう一杯飲んだんだっけな?
お通しは、野菜や豆腐などを細かい角切りにして味噌で煮たもの。多分これを「けの汁」というのだと思う。旨い。
心なしか刺身の鮪が旨い。貝焼き味噌は初めて食べたけど、もう少し熱々に焼いてあるものかと思っていた。具の帆立も豆腐も温めた程度という感じ。
チカ塩というのは、チカという魚の塩焼き。これも初めて食べる。ていうか、こんな魚知らなかった。調べてみると、どうもワカサギの仲間(あるいはワカサギそのもの?)らしい。ふーん。
ミズという山菜は、これも調べると、ミズナ(京野菜の水菜とは違う)、富山ではヨシナと言われているものと同じ種類なんだな。ヨシナは子供のころ酢の物にしてよく食べさせられたものだ。このミズはヨシナより太くて食べごたえがある。おひたし、とあるけど、汁の中に浮いているようだ。これはこれで旨い。
上に書いたように何種類か地酒を試してみたが、なにぶん味オンチのことゆえ、お酒の味についての感想は省略する。しかしよく分からないのは、この中には冷酒で頼んだものもお燗で頼んだものもあるが、燗酒を注文してから出てくるまでがやたら早いのだ。いや、早いだけならよいのだが、これ、ホントにお燗したの?と思うくらい、どれも超・超ぬる燗である。そうか、やっぱり青森は寒いからお燗もすぐに冷めてしまうんだな。そんなことはあるまい。
店内に貼ってある青森ねぶたのポスターを見ると、田酒の広告が大きく入っている。東京で田酒というお酒のことを知っている人がどれだけいるか知らないが、さすがに、何か大きなイベントのスポンサーになるほどの存在感はないだろう。そんな認識のギャップがなんだか面白い。
そろそろお客さんが込みだしたので、適当なところで腰を上げる。といっても、これだけ飲み食いしたら、やっぱりそれなりのお勘定になった。

* * *

飲み始めが早いので、まだ宵の口である。
この際、番組の内容どおりに店をたどってみようか・・・。
青森編の二軒目はバーだった。遠いと思って自転車の下見もしていなかったのだけど、ほろ酔い気分で歩いているうちに、結局そのあたりに着いてしまった。
が、居酒屋紀行のサイトのプリントアウトを手に行ったり来たり、確かにこのへんだと思うのだが、それらしい店が見当たらない。店が変わってしまったのか。
探しあぐねて、ホテルでもらったガイドマップを出すと、ここから程近いところに、青森屋台村なるものがあるらしい。せっかくだからちょっと覗いてみるかと、あっさり方針変更。
ということで、また2、3分程歩くと、ありました。屋台村が。「さんふり横丁」というらしい。十数軒の小さな店が路地の両側に並んでいる。
しばし迷って、中ほどの店に入った。先客がひとりいる。
夜の街をうろうろして、さすがに体も冷えてきたので、湯豆腐と燗酒を頼む。お酒は菊駒というのにした。お通しはなめこと菊の花のおひたし(菊の字が重なっているけどこれは偶然)。
コの字型のカウンターだけの店。お客が6、7人も座れば一杯になるだろう。
カウンターの中には60代ほどのご主人、その奥の厨房では奥さんらしい人。
ご主人に一軒目の店でかなり飲み食いしてきたことを告げると、何を食べて来たかという。チカ、ミズ、ホヤ・・・、どれを挙げてもそれは時季を外れていると言われるので、なんだか可笑しくなってしまった。
ちょうどぼくが背にしている壁に青森の産品を紹介するポスターが貼ってある。見ると、確かにご主人の言うとおり、あるものは旬が10月までとなっていたり、またあるものは11月からとなっていたり。もしかすると、ちょうど今ごろは端境期にあたるのかもしれない。
陸奥湾の味覚を表すのに、七子八珍、という言い方があるそうだ。七子、というのは名前に「子」がつく魚介類の卵。八珍というのは、その名のとおり八種類の珍味。正直言って、陸奥湾がこんなに豊穣な海だとは知らなかった。
ご主人がガラスケースの中からフジツボを出して手渡してくれた。大きいんだ。フジツボって、こんな大きいんだっけ? 子供のころ、近くの海の岩場で見たのとはだいぶ印象が違う。
と思っていたら、おお、手の中のフジツボが急に動き出したので驚いた。
店が狭いから、と言って、奥さんがわざわざ表を通って入口からお酒を持ってきてくれる。
しかし、これがかなり熱い。二本目につけてくれたのなど、徳利が手で持てないくらい熱い。どうやら電子レンジで温めているようで、その加減がよろしくない。それにしても、さっきの店はお酒がぬるすぎるし、こっちの店は熱すぎるしで、なかなか上手くいかないものだ。
二本目の徳利を空にしたところで、お勘定にしてもらうことにした。実をいうと、もうお腹もいっぱいなのだ。しかし、そういえば、じゃっぱ汁というのをまだ食べていないな・・・。
再び駅周辺に戻り、アウガの前で客引きのオバサンにいい子いるよと腕をつかまれて、こんなところにもこんな人がいるんだと感心しつつ、青森の夜は更けていくわけなのだが。

投稿者 yhiraki : 06:28 PM | コメント (2)

October 11, 2006

北品川から

原美術館に 「アート・スコープ2005/2006」を見に行ってきた。
60〜70年代生まれの日独のアーティスト4名による展覧会。
以下覚え書き。

森弘治氏。静かな緊張感の中にどこかユーモアがただよう映像。
最初の展示室でまず目に入った作品。赤いワインがグラスの隙間から染み出している。グラスの周りに次第に溜まっていくワインの、手前の集合と奥の集合が合体しそうでなかなか合体しない。しばし凝視するうち、ついに赤い二つの山と山が触れ合った瞬間、ぴんと表面張力が底に溜まったワイン全体にみなぎる。一瞬息をのんだ。映像がリピートして、何も入っていないグラス。不意にハンマーが音を立ててつきささる。思わず、あっ、と声を出してしまう。
「ライフ オン/オフ」と題された作品。ネオンサインの「LIFE」という文字が明滅している。入口で配られた解説を見ると「ヴィデオ 60分(ループ)」だって。おいおい1時間えんえんオンオフしてるのかよと思うだけでなんだか可笑しくなってくる。いやいや、人生ってそんなもんかもよと、あえて深読みすれば哲学的な感じがしないでもない。機器のトラブルのために見られない作品があったのが残念。
名和晃平氏。この人のガラスビーズを使った作品、そういや愛知万博で見たぞ。そうかそうかこの人だったか。
「Air Cell」と題された作品。顔をくっつけるくらいに近づけて、視線の角度を変化させながら見ていると、行列する小さな球形の微妙なゆらぎにだんだん眩惑してくる。展示室でどうして靴を脱がせるんだろうと思ったけど、いま思えば、それもホワイトキューブの中でトリップ感、没入感を増幅させていたのか。階段室の平面作品もいい。全体に理知的でクールなんだけど、作家の手わざの跡から情念みたいなものが漏れ出てくるようにも感じた。
ドイツ人2人の作品は、うーん、正直よく分からなかった。日本に滞在して制作したということが、むしろ日本とドイツの間の距離感をきわだたせているように思える。日本的な素材の扱い方も、いかにもガイジンっぽいような感じだし。いくつかの作品からはヨーロッパの奥深さみたいなものを感じないでもなかったけど、こっちはシューマンのこととかよく知らないし。まあ、それはこっちの問題だけども、そもそも、そこからして前置きが要るんだから仕方がない。
前記の日本人作家2名もドイツに滞在していたというけれど、彼らの作品からは、特段ドイツに滞在したからどうこう、というのは感じない。それはこっちが日本人だからなのか。ドイツ人が見たら、また別の感想もあるのだろうか。

「アートスコープ2005/2006」展
会場: 原美術館
スケジュール: 2006年09月09日 〜 2006年10月22日
住所: 〒140-0001 東京都品川区北品川4-7-25
電話: 03-3445-0651

* * *

北品川に来たのだから、以前居酒屋紀行で紹介していた天ぷら屋を覗いてみようか。
入ったことはないが、しばらく前に昼間このあたりを歩いたとき、店の場所は見つけていた。
旧東海道を折れて、あのあたりではなかったか・・・。
あれ、あれれ。店がない。駐車場になっている。いや、この場所で合っているのか?
バス停がまん前にあるから、ここでいいはずだ。
ショック。仕方なく、旧東海道沿いを歩いて、適当な店に入って飲んだ。
ここはここでよかった。煮込みとビール。それから、いわしつみれ煮。結構ボリュームがある。
しかし、あの店が跡形もなく消えているとは・・・。
なにか取り返しのつかないことをしてしまったような、もやもやとした思いが残る。
家に帰って調べてみると、その天ぷら屋は近くに移転して営業は続けているようだ。気がつかなかったな。

* * *

名和氏の作品、愛知万博のときに撮った写真を引っ張り出してきた。

nawa-expo1.JPG nawa-expo2.JPG

小さいから分かりにくいかな? どれも大小のガラスビーズで構成されている。

投稿者 yhiraki : 06:50 PM | コメント (0)

October 09, 2006

神保町から

「モツ煮狂い」というミニコミ誌?を購う

著者のクドウヒロミ氏が厳選した都内20店のモツ煮が写真付きで紹介されている。
この中で、ぼくが行ったことがあるのは、森下の山利喜と大門の秋田屋くらいか。
全然行ってないな。その両店にしたってかなりご無沙汰している。秋田屋は改築されてから足を運んでいない。実を言うと、門仲の大坂屋や月島の岸田屋といった有名店さえ、ぼくはまだ未訪なのだ。岡サーファーならぬ、岡居酒屋好き?

しかし、有名店になるのも困ったものだと思う。
本誌の岸田屋の紹介記事で著者が書くように、「おかげで、週末は混雑してまず入れず、平日はグルメなサラリーマンのグループを頻繁に目撃するようになりました。これが判で押したように大企業の立派な方々で」、「しかも長っ尻で、延々と会社の話題と人生訓を語り合っています」。こんな様子だったら、あんまり足が向かないなあ。
とはいえ、そんな風潮を嘆くふりをするぼくだって、常連の地元民であるわけでなし、居酒屋めぐりのスノビズムは五十歩百歩であることは心しなければなるまい。
ぼくは富山の田舎で育ったので、子供のころ食卓に上ったものといえばコメと野菜と魚ばかりで、家畜の内臓肉など、まずお目にかかったことがない。
だから、モツ煮込みなんてのは、本当に異次元、別世界の食べ物みたいなものなのだ。
言い換えれば、それはぼくにとってまったくの都市の食べ物で、その場合の都市というのは実は都市の辺縁のことをいうのだ、ということを本誌をめくりながら改めて認識した。
すなわち、前文で著者がいうところの、京成トライアングル、城北トライアングル、城南ベルトといったあたり。
しばらく、ぼくもこの「モツ煮狂い」をカバンに入れて、いくつか店を訪ねてみようか。店が建てかわったり、たたまれたりする前に・・・。

* * *

この「モツ煮狂い」は今のところ神保町の古本屋「ダイバー」にしか置いてないそうです。

古本お休み処 ダイバー(探求者)
住所: 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-12 川島ビル1F
電話: 03-6657-3277

投稿者 yhiraki : 01:52 PM | コメント (0)

June 12, 2006

赤羽から

せっかく来たのになあ
投稿者 yhiraki : 06:56 PM | コメント (0)

May 06, 2006

富山ブラックラーメン

というのを食ってみた。てゆうかこんなのいつから名物だ?
投稿者 yhiraki : 05:06 PM | コメント (0)

March 12, 2006

美食同源、か。

eat_art.jpg

横浜のBankARTに「食と現代美術 Part2」という展示を見に行ってきた。
サブタイトルで「美食同源」なんてシャレてもいる。
そもそもぼくは、食べることも飲むことも大好きだが、食べることや飲むことについて書かれた文章を読むのも大好きである。
では、食べることや飲むことについて描かれた美術作品を見ることについてはどうか。
ま、あんまり考えたこともなかったけれど・・・。

BankArt1929の地下の、誰もいない展示室で、「絵画に現れる食のイコン」という映像をぼんやりと見ていると、そうか、この作品も、あの作品も、食というキーワードで引っ張ってこられるのか、という新鮮な思いがあった。
今回の一連の展示の中で、あの映像がぼくにとっては一番示唆的だった。批評的といおうか・・・。
何かを飲み食いして美味しい、というのと、何かを見て美しい、というのとは、確かに共通するものがあるのだろう。感覚的な部分と思弁的な部分とを行ったり来たりしながら、ひとつの感興、ひとつの記憶に結びついていくような、そういうプロセスがあるのではないかと思う。
一方で、食べることや飲むことについて書いた文章を読んで面白い、というのは、また少し違う話のようにも思う。地下の展示室で感じたものは、どちらかというとこっちの面白さに近いようにも思う。
それ以外の、今回の展示のために制作された作品の多くは、どういえばいいのだろう、あえて「食と現代美術」というテーマでくくるほどの「食」に対する切実さを、正直なところあまり感じなかった。
(とはいえ、BankArt Studio NYKの折元立身氏のインスタレーションは、とにかくこれだけ大量のパンを見たことなんてなかったし、もう少しぼくの頭がさえていれば、そこに何かの強烈なオブセッションを感じることもできたのかもしれない。鬼頭健吾氏のインスタレーションの前では、酒瓶からパイプを通って循環する色水の動きを見ながら、ぼんやりと立ち尽くしてしまった。そもそもぼくは、こういう作品が好きなのだ。また、BankArt1929の1階ホールのbook pick orchestraの企画は、「食について書かれた本」を使って、ひとひねりしてあって、ちょっと面白かった)
むしろ、これまで「食」というテーマでくくられていなかったものを、あえて「食」にくくりつける行為のほうに、ある種の壮快さを感じた。
それを逆転させれば、これまで「美術」にくくられていなかった「食」を、強引に「美術」にくくりつけてしまうということになるのだろうか。
実際に、今回の展示でも、横浜の実在の飲食店がBankArt1929の1階ホールに出展していて、ぼくも会場内でシンハーを飲みながらグリーンカレーやパッタイを食べたり、泡盛を一杯やったりした。また、「横濱芸術のれん街」と題して、市内の飲食店の店内に作品を展示するコラボレーションの企画もあり、こちらのほうはあまり見られなかったけど、野毛の「三陽」の中の風船とパンツのインスタレーションは見た。
まあでも、そうした、言葉は悪いけど、ある意味では中途半端な企画よりも、例えば三陽などは、店の存在自体が強烈な力を放っている。
だから、そのような「異形」の「食」を切り出して、そのまま「美術」として提示する、という方法のほうが、ストレートな力強さを感じることができるのでは、とも思う。
その点では、BankArt1929に展示されていた林のり子さんの仕事は興味深かった。
また、増山麗奈氏の自分の母乳を使ったパフォーマンス。ぼくは残念ながらその実演を見ていないので、それ自体についてどうこう言えないのだけど、母乳を使ったお菓子と聞くと、どうしても「探偵!ナイトスクープ」の名企画「母乳でケーキ」を思い出してしまう。
ていうか、ナイトスクープでの林繁和先生の一連の企画は、あれはもう現代美術ですよ。ABCのサイトには掲載されていないけど、女の子が自分の等身大のバレンタインチョコレートを作ってほしいという依頼もあったなあ。あれなんか、ちょっとジョージ・シーガルじゃん。
話はそれたけど、「食と現代美術」というなら、ぼくは、生々しい「食」の現場にもっと立ち会いたい。だから、BankArt1929を出て、野毛町に入り、立ち飲みで辛いソースのフライを食べ、理容室を改造したバーで一杯やり、ラスカルズの流れるおでん屋で焼酎を飲んだ後、「三陽」でネギトリを食べた。

さて、食と現代美術について考えていて・・・。
本当は、美術と食の話をするのなら、美術と性の話だってしなければいけないとも思う。
「食」を「性」と読みかえて、「絵画に現れる性のイコン」なんて企画をしたら、いくらでも作品が挙げられることだろう。
とはいえ、どうしても、セックスの話は恥かしいのだが、だったらどうして食の話は恥かしくないのか。いや、もともと恥かしい話だったのが、飲み食いについての情報がアホほど流通するようになって、そのへんの感覚がすっかり麻痺してしまったのか。まあよくわからないが、芸術とセックスは、その深いところで通底しているはずのものだ。
芸術と芸能との重なりあい、そして芸能とセックスの不即不離なこと、実は、小沢昭一さんの本から多くの示唆を受けたし、まだまだ知るべきことが多い(だから要するに、ぼくにとって、思いが至ったのは、しょせんここ1年くらいの話だ)。
このへんは、ぼくが多言を費やすより、小沢さんの「私は河原乞食・考」や「私のための芸能野史」を手に取っていただければ・・・と思う。
ぼくも、今夜もう一回読みかえそう。

BankART 1929
http://www.bankart1929.com

探偵!ナイトスクープ(朝日放送)
http://www.asahi.co.jp/knight-scoop/

投稿者 hiraking : 06:50 PM | コメント (0)

December 25, 2005

初台から

ビールの泡のように毎日が過ぎるね
投稿者 yhiraki : 04:43 PM | コメント (0)

December 09, 2005

野毛から

「いわゆるおでん屋」の話で思い出した。
そういえば、ついこの間、野毛でおでんを食べたんだ。あの店は「いわゆるおでん屋」といってもよさそうだ。
最初に入ったのは、野毛の飲兵衛ラリーに出かけたときだ。
飲兵衛ラリーは何回か開催されているようだけれど、ぼくは一度しか参加したことがない。第何回になるのか、とにかく、東急の桜木町駅が廃止になるという、その晩だ。

不意に出かけたのはいいけれど、実は野毛の街を歩くのも初めてだし、かなりいい時間になっていたから、もう明かりを消している店もある。
知らない街で、どの店にも入りそびれているうちに、飲み屋街の外れのほうまで歩いてしまった。体もすっかり冷えたところで、最初に入った店が、このおでん屋だった。
カウンター7、8席ほどの小体な店だ。テーブル席はない。あるいは、奥に小上がりでもあるのか、そこまではわからない。さすがに飲兵衛ラリー参加店だけあって、お客さんが入っている。カウンターにひとり分の席を空けてもらった。
カウンターの中にはマスターがひとり。年齢不詳、ひと癖もふた癖もありそうな雰囲気だ。
飲兵衛ラリーでは、ブリーズベイホテル前の受付で何枚綴りかのクーポン券をもらって、ラリー参加店でその券1枚を添えて500円を払うと、ラリーメニューのお酒とおつまみが出る。
この店で、おでんでビールか何か、飲んだんだっけ。
その後は、意を決して他の店にもどんどん入って行った。
夜中の12時半頃だったか、東急桜木町駅最終電車の発着前後の大騒ぎを見て、また野毛町に戻り、結局、その晩はジャズバーで朝まで過ごした。朝帰りの横須賀線の中でうとうとしたのがいけなかったのか、風邪をひいてしまったのは余計な話。
あれからしばらく、横浜には縁遠くなっていた。

先日、横浜トリエンナーレを見に行った帰り、せっかくだから横浜で一杯やっていこうと思い立った。11月初めくらいの金曜日だったか。ハマトリは毎週金曜日だけは午後9時まで開場している。
もっとも、横浜の飲み屋街なんて、ぼくは野毛しか知らない。マリンタワーの前からバスに乗って、野毛で降りた。
それで、結局、例のおでん屋に入った。屋外の展示を見たあとで体も冷えていたし、一度入ったことのある店は気安いということもある。
週末というのに、案外、客が少ない。連休の中日ということもあるのだろうか。カウンターの奥に二人。手前側にも一人いたが、ぼくが来てしばらくして帰った。
お店には悪いが、空いていて、逆に、こちらは少しほっとする。
適当におでんを頼み、お酒を2本ほど飲んで、錦糸町に帰った。

こうなると、ハマトリを見た後は、条件反射的に野毛でお酒を飲みたい気分になってくる。まあ、そういうほど何度も行ってるわけではないけれど、実は先週もハマトリに行った帰りに、野毛まで足を伸ばして、お酒を飲んだ。
これも、もう習慣みたいなもので、まず、例のおでん屋を覗く。
お、今夜はお客さんが入っている。
L字型のカウンターの、入口に一番近い、角の席に腰を下ろした。奥にスーツ姿の二人連れ。ぼくの左隣は、スーツは着ていないし若い人かな、と一瞬思ったけど、後でちらりと横顔を見ると、そうでもなさそうだ。ぼくを挟んで角の右側にも、サラリーマンらしい客がひとり。
みんな常連のようだ。奥の二人とぼくの右手の一人は、カウンターの対角線上に、ボーナスのことやらお互いの商売の景気のことやら、何かしら言葉を交わしている。
そのうち、マスターがカウンターの外に出て、レコードを掛けた。洋楽にうといぼくには、誰の曲か分からないけれど、昔のR&Bだ。
音楽が流れ出すと、両脇のスーツ姿のお客さんが、曲に合わせて軽く体をゆすったり、片手でリズムを取ったりしているのが、少し可笑しい。ただのサラリーマンじゃないぞ、ということを言わんとしているようにも見える。
店の中を見渡すと、ライブカフェ「ストーミーマンデー」のスケジュール表とライブの告知。映画「ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム」のポスター。
壁際にはCDとレコード。書籍、特にミュージシャンの書いた本。
こんな書き方をすると、スノッブな雰囲気の店に思われるかも知れないが、決してそうじゃない。全体の雰囲気は「いわゆるおでん屋」なのだ。
こういうのが横浜なのかな、と、ほろ酔いの頭で思う。
奥の二人連れの仲間とおぼしき客が入ってきて、カウンターの対角線上の会話がいっそう賑やかになった。ぼくは常連たちの間に挟まれて、少しお邪魔のような感じだ。
飲み足りないけど、このあたりで腰を上げようか。

投稿者 yhiraki : 10:02 PM | コメント (2)

December 06, 2005

中野から

ごちそうさま

ある友人(居酒屋マニアではない)に連れられて中野で飲んだ。初めて入る店。
店の入口で、バイトらしい若い店員が、靴を脱いで玄関のロッカーに入れるように言うので、ちょっと腰が引けた。こういうのはチェーン店系の大型店でよくある作りじゃないだろうか。
玄関は狭く、すぐ目の前が階段なので、あまり店の中は見えない。店員に言われるまま、階段を上がって2階に通された。

おどろいた。畳敷きのお座敷のふすまをとっぱらってできた空間に、二人が差し向かいになれるくらいの大きさのテーブルがいくつか、程よい間隔で置かれている。室内の照明はまぶしからず暗すぎず。
結構いい趣向じゃないか、と思った。このお座敷とは別に、6畳ほどの部屋も2、3間あって、そこにはテーブルと座布団ではなく、ソファーがしつらえてあるようだ。
要するに、古い木造の民家(というにはいささか広すぎるようにも思えたけれど)を一軒丸ごと居酒屋に改造してあるのだ。
そして、そこで魚料理を食べさせるのである。
さすがに中野だけあって、若い客が多いせいか、どれもそんなに高い値段ではない。
メニューを見ると、中には一匹3千いくらのノドグロだの、千いくらのナントカだの、そういうのも載っているけれど、大抵は一品5百円前後。
釣りあなごの天ぷら、鮮魚のあら煮、かれいの煮付けなどを頼んで燗酒を飲んだ。まだ週の真ん中なのに、お酒が進んで困る。友人は何品かお刺身を頼んでいたけれど、こういう料理にしたもののほうがいいね。
学生や若い人たちが、友人同士やカップルで酒を飲むには、いい店じゃないかと思った。どこにでもあるチェーン店の居酒屋よりはずっと気が利いているし、多分、値段はそう違わない。もとの民家のつくりを活かしつつも、そこにソファーを持ち込んだり、紗幕で空間を仕切ったりする演出や、適度な照明が、スカしすぎない、いいセンスを出していた。
ただ、まあ、ひとりじゃあ入りづらいなあ。1階にはカウンター席もあったけれど、わざわざ靴を脱いで上がるのはどうも。

投稿者 yhiraki : 10:04 PM | コメント (0)

December 02, 2005

本所から

白子焼き
投稿者 yhiraki : 07:47 PM | コメント (2)

November 22, 2005

御徒町から

なんとなく佐原屋
投稿者 yhiraki : 10:01 PM | コメント (0)

November 15, 2005

浅草から

さあ、おでん食うぞー!
投稿者 yhiraki : 06:22 PM | コメント (0)

November 11, 2005

恵比寿から

投稿者 yhiraki : 08:32 PM | コメント (2)

November 08, 2005

本所・わくい亭から

投稿者 yhiraki : 09:00 PM | コメント (0)

November 02, 2005

神保町から

生ハムと樽生ギネス
投稿者 yhiraki : 09:40 PM | コメント (0)

October 24, 2005

ABK秋祭り

上の写真はアジア文化会館(ABK)主催のABK秋祭りのヒトコマです。
この日、午前中は天気が悪くて、これは屋内での開催かなあと思っていたら、なんとか雨は上がってくれましたね。

アジア文化会館では、アジアを中心とした第三世界諸国からの留学生のための寮や、留学生向けの日本語学校を運営していますが、この秋祭りでは、そうしたABKに集う留学生たちが屋台を出して、手作りのお国料理を食べさせてくれる。
ちゃんと数えてはないけど、15〜20くらいの屋台は出てたんじゃないかな。つまりは、それだけの数の国の料理が食べられるということで、いわばプチ万博気分が味わえるというわけですな。
しかも、万博だとゲートをくぐった瞬間、すべての飲食物が市価の3割増の値段になってしまいますが、ご安心ください。このABK秋祭りの屋台はすべて良心価格。だいたい1食あたり2〜300円程度で世界の味が楽しめるんですよ。
というわけで、今回は何を食べてきたかというと、
・バングラデシュのカレー
・マレーシアのカレー
・タイのカレーかけそうめん
・トルコのピーマンのトマトライス詰め(?)
・ペルーのお米で作ったデザート
です。短い時間の割にはよく食べたなー。
まあ、もともとそんなに盛りは多くなくて、ちょっとずついろいろなものが食べられるようになってるんですけどね。それでもちゃんと昼ご飯を済ましていった割にはよく食べたぞ。いや、食べすぎ。
それぞれの写真がなくて恐縮なんですが、簡単に説明しましょうか。
バングラデシュのカレーは、なぜか「ラブラブカレー」と銘打っていて、どうしてラブラブなのか、バングラからの留学生に聞いてもはっきりとは教えてくれない。まあ、単にマトンとチキンのカレーの2色盛りだからラブラブということなのかもしれないけど。
味は、普通に想像するインドカレーの味でした。
マレーシアのカレーは、一見普通のインドカレーっぽいのだけど、ルーの中に小さい煮干?が入っている。こんなの初めて見ました。付け合せに半分に切った卵と薄切りのキュウリ。
それに、謎の茶色いペーストが添えてある。恐る恐る口に運ぶと、これがまた複雑な美味。聞くと、サンバルといって、タマネギから作るものらしい。ふーん。
このマレーシアのカレーは、ライスはちゃんとインディカ米を使っているんだ。でも、炊き方がよくないのか、ベチャッとしててね。もう少しパラッといかないもんでしょうかね、ってウルサイね。おれも。
そういや、バングラのカレーは、ライスはどうだったっけ。あんまり印象に残ってないな。ということは、旨かったということかな。ターメリックライスだったと思うけど、コメの種類までは気が回っていなかった。スミマセン。偉そうなことは言えませんね。
タイのカレーかけそうめんは、リクエストすると、グリーンカレーかレッドカレーのどちらかをそうめんの上にかけてくれる。ぼくはグリーンカレーにしたけど、ちょっと甘みが勝ちすぎてたかなー。
トルコの屋台で食べたのは、ピーマンの中にトマトソースで味付けしたご飯を詰めてあるもの。味は、見たままの味でした。
最後のペルーのデザートというのは、これは変わったものでしたね。甘く味付けして軽くペースト状にしたご飯の上に、紫色のソースがかかっている。
このソース、紫トウモロコシ(というのがあるんだ!)をベースに、リンゴ、パイナップルを甘く煮たものらしい。屋台にも、まだナマの状態で、芯につぶつぶがくっついている紫トウモロコシがディスプレイしてある。一粒、ナマの紫トウモロコシをもらいました。ほんとうに真紫。基本的には、色付け用なんだろうな。
というわけで、ほかにも韓国、中国などいろんな国の屋台がありましたが、残念ながら胃袋の余裕の問題でパス。もっとお腹を空かせてくればよかった。
ちなみに、今回は秋祭りというイベントのお話でしたが、アジア文化会館の地下食堂では、タイカレーやインドカレーなどのランチが食べられて、平日は一般の人の利用も可ですよ。お近くにお越しの際は、覗いてみるのもいいかも、と宣伝しておきます。

財団法人アジア学生文化協会・アジア文化会館
http://www.abk.or.jp

投稿者 yhiraki : 07:23 PM | コメント (0)

October 01, 2005

恵比寿から

飲みすぎですよヤバイなー
投稿者 yhiraki : 09:13 PM | コメント (0)

September 17, 2005

大甚前から

ついに来た
投稿者 yhiraki : 06:52 PM | コメント (0)

September 05, 2005

スイカを割ってみた

当然食べきれません
投稿者 yhiraki : 10:59 PM | コメント (3)

September 04, 2005

両国から

アジのお造り頼んだらさあ、こんな状態でアジの御臨終を見ることになるとは思わなかったよ
この後、頭も骨もから揚げにしてもらってキレイにいただきましたけどね
投稿者 yhiraki : 10:54 PM | コメント (0)

July 24, 2005

高田馬場から

ま、結局鳥やすで飲むんだよな
投稿者 yhiraki : 09:31 PM | コメント (0)

July 19, 2005

ジョナサンから

オッサンが二人並んでパフェを食べている。どこか違う星の生き物だろうか
投稿者 yhiraki : 09:06 PM | コメント (0)

July 18, 2005

墨田区石原から

勉強するのも飽きちゃってもう飲んでるんですが
投稿者 yhiraki : 08:44 PM | コメント (0)

July 17, 2005

モスから

そろそろお勉強にも飽きたよ
投稿者 yhiraki : 09:55 PM | コメント (0)

April 02, 2005

用賀から

投稿者 yhiraki : 06:50 PM | コメント (0)

February 10, 2005

新幹線の中から

自由席が満員なので立ち飲み
投稿者 yhiraki : 07:56 PM | コメント (0)

November 07, 2004

向島から

スパイス・カフェでカレーの後のお茶
投稿者 yhiraki : 02:36 PM | コメント (0)

November 06, 2004

茗荷谷から

居酒屋「和来路」で飲む
投稿者 yhiraki : 08:27 PM | コメント (0)

November 03, 2004

新宿から

ベルクでビールを立ち飲み
投稿者 yhiraki : 05:34 PM | コメント (0)

November 01, 2004

両国から

喫茶店「ウール倶楽部」
名前はヘンだが雰囲気はいい
投稿者 yhiraki : 06:30 PM | コメント (0)

October 31, 2004

向島から

墨田区京島のカフェ「rice+」にてビールを飲む
投稿者 yhiraki : 05:06 PM | コメント (0)

September 12, 2004

目黒のさんま祭り

さんまは目黒に限る
投稿者 yhiraki : 02:43 PM | コメント (0)

目黒のさんま祭り

ものすごい行列です
投稿者 yhiraki : 01:47 PM | コメント (0)

September 03, 2004

大阪へ行きたしと思へども

大阪へ行きたしと思へども 大阪はあまりに遠し
福岡だって遠いけどさ。
要するに先立つものが足りないからね。
漠然と、ひじょうに漠然と、今週末は関西方面になど行ってみたいなあと思っていた。
今週末は、大阪ドームでホークスとバファローズの3連戦がある。
もしかすると、この両チームが大阪ドームで対戦するのも、これが最後かも知れない。
日曜日は、御堂筋で球団合併反対のデモ行進があるらしい。
できればぼくも、ホークスアロハなど着て参加してみたい。
さらに、土日には、谷町の生國魂神社で彦八まつりがある。
これは上方落語協会主催のお祭りで、落語家による出店やら奉納落語会やら、盛りだくさんのイベントがあるらしい。
東京でいうと円朝まつりみたいなものか。って、なんだかわからない人にはなんだかわからないと思いますが。
どうせ大阪に行くのなら、明治屋やながほりや白雪温酒場という居酒屋にも行ってみたい。
ジャンジャン横丁で串揚げを食べながら生ビールなど飲んでみたい(揚げ物禁止してるんじゃなかったのかよ)。
大阪まで行ったのなら、ついでに京都に足をのばして、赤垣屋とか伏見とか静とかにも行って見たい。
それだったら神戸に寄って・・・、こんなことを言い出すと切りがないのでやめる。
だいたいぼくは計画性のかけらもないので、前もって安いチケットを取っておくとか、そういうことを絶対しない人なのである。
のぞみで正規料金で行くと、いくらでしょうか。1万3、4千円くらい片道でかかるんでしょうか。
で、一泊して、飲み歩いて、それから忘れてた、大阪ドームで野球を見て。それも土日ともね。すると、いくらくらいになるかなあ。
そういうことを考えると、どうしても躊躇しちゃうのは、ぼくのよくないところだ。
そこでばーんと行っちゃえれば、また人生も違ってたんだろうなあ。
後先のことを考えればね、また秋冬のスーツも買わないといけないし(去年のがすっかり着れなくなったから)。
最近、PCのハードディスクの調子が悪くて、いつクラッシュするかとびくびくしているし。もう5年くらい使ってるからね。
なーんだかおカネの出てくことばっかり思い浮かぶ。
そういいつつ、まあデジカメ買っちゃったんだけどね。
どうしたもんかなあ。

・・・そんなことを考えながら、うちに帰ってポストを見たら、3万円の請求書が届いてた。

大阪へ行きたしと思へども 大阪はあまりに遠し
せめては新しきカメラを持ちて きままなる旅にいでてみん

投稿者 hiraking : 06:52 PM | コメント (0)