ゆうべ、うちに帰ったら、東京かわら版の4月号が寄席演芸年鑑と一緒に届いていた。
どちらもまだちゃんと読んでいないけど、かわら版本誌にざっと目を通すと、今月の巻頭エセー(目次も本文も「エセー」となっている。前号までは「エッセイ」だったのに。何か含むところがあるのか)の筆者が森村泰昌氏。
先月の筆者はなぎら健壱で、この人なら、なんとなく落語が好きそうという気はするが、森村泰昌が落語好きという情報はいったいどこから仕入れるのだろうか。
久しぶりに、谷中カフェに立川こしらのお笑いライブ「Cafe La Cugo」(あいかわらずこっぱずかしいタイトルだけど)を覗いてきた。半年ぶり、あるいはもっとかな?
3月20日のGEISAIに出展したそうで、ほかにも雑誌に何か記事を書いたり、相変わらずインターネットラジオも続けてたり、こしら一派もお元気そうでなによりです。
谷中カフェの狭苦しい2階に上がると、海岸で拾ってきたような流木みたいな木が、部屋の三方の壁にずらっと立て掛けてある。
それに、ぼくはこの人の正体がいまだによく分からないのだが、こしらから「監督」と呼ばれている秋葉くんという人をはじめ、2、3人のスタッフが、揃いの赤いサッカーウェア(という言い方でいいのだろうか)を着ている。
何かの演出なのだろうか、といぶかしく思っていると、壁の流木は先月からお店のオーナーが取り付けたそうで落語とは何の関係もなく、サッカーの格好は、今度たまたま集英社のチームと対戦することになったので着ているだけで、今までサッカーの試合などやったことがないのだという。それも、一度客に見せびらかしたあとは、あっさり着替えているという脱力ぶりだ。
さて、毎月末に谷中カフェで開催しているこの会、ぼくが前に来たときは、こしらさんは、休憩を挟んで古典落語を二席やっていた。
それが、ここ最近は、まず古典を一席やるのは同じだが、もう一席は、休憩前に客から三つお題をもらっておき、休憩の間に即席の三題噺をつくって、それを演じているのだという。
ま、「らくごのご」みたいなもんですか。観客の数は行ってくるほど違う(この表現は富山弁的)けど。
一席目、ネタに入る前に、まず近況報告の長いまくら。例えば、GEISAIに出展した企画をもしかしたら今度愛知万博でやるかもしれないという、うさんくさい話とか、ギャラの出ないインターネットラジオの話とか、立川企画に紹介されてNHKのラジオセンターでADのバイトをしていたけどクビになった話とか、まあそんな話をさんざん続けたあとに、「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し・・・」てなわけで、演目は「寿限無」。
おなじみ、コブが引っ込んじまったところで、三題噺のお題を客席から募る。
しかし、こしらさんという人はガンダム好きらしいのだけど、それを真に受けたのか、お題を振られて、いきなり「ザクレロ」ってのはないだろ。これを言った人も、いくぶんオタク然とした人でしたけどね。
ほらほら、前のほうの女性客など、何のことか分からずにポカンとしてるじゃない。
私だって、ああガンダム関係の方なのかしら、という程度しか分かりません。
で、その様子を見て取ったこしらさん、ザクレロとは何かを説明するのに、
「人類が増えすぎちゃったんですよ」
おいおい、そこから始めるのかよ。
でも、そこから始めて、ザクレロみたいなモビルアーマーが開発されるようになるまでのガンダム世界のストーリーを、ほんの短い時間でそれらしく語ってしまうんだから、さすが落語家だなあ(どんな落語家だ)と感心しましたよ。
ザクレロはともかく、もう二つのお題は「万博」「山手線」と、まあ、無難そうなものに落ち着いたけど、よく考えたら舞台は江戸時代ですからね。
休憩明けにどんな三題噺が出来上がったか。
結果、ザクレロを入れ込むのはさすがに無理矢理だったけど、案外ちゃんとした落ちを作ってました。内容はご想像にお任せします。
面白かったけど、でも、ちゃんとした古典ももう一席聞きたかったな。古典を二席やって、さらに即席の三題噺もやるのはどうでしょうか。大変ですかね。
東京かわら版
http://www.tokyo-kawaraban.net
谷中カフェ
http://yanakacafe.fc2web.com
立川こしらの充実しません
http://rakuhei.hp.infoseek.co.jp
久しく虹を見ていなかった。
今年の2月に実家に帰ったとき、ちょっとした用があって富山市に出かけた。
昼間は冬とは思えないようないい天気だったのに、富山駅のホームで帰りの電車を待っていると、不意に空がかきくもり、冷たい雨が降り出した。
冬の北陸の空模様の変化の早さを思い出しているうちに、電車が来たので乗り込んだ。
富山駅では結構な降り方だったのに、30分ほど電車に揺られていると、いつの間にか雨は上がり、鉛色の雲の間から青空が顔を覗かせている。
魚津駅を過ぎたあたりだったろうか。ゆるいカーブに差し掛かった電車の窓から、進行方向のあたりに大きな淡い虹がかかっているのが見えた。
冬の短い日中が終わる間際の虹だ。
夕暮れとともに、虹はぼくたちから姿を隠す。
どうして夜になると、虹は見えなくなるのだろうか。
いや、夜にかかる虹もある、という人もいる。
ぼくは見たことがないが、地域によっては、月の光によって夜空に虹がかかることがあるという。ムーンボウといわれるものだ。
が、ぼくが思うのは、そのような虹ではない。それでは、昼間の虹と夜の虹とは、別のものということになってしまう。
問いの形を変えよう。
夜に虹が見えないのは、虹そのものが夜になると消えてしまうからか。
それとも、虹は昼間と同じように、ちゃんとそこに存在していて、ただぼくたちの目に見えなくなるだけなのか。
虹が発生するメカニズムを考えれば、前者の答えが正解ということになるのかも知れない。
一方で、こんなことを夢想してみる。
夜になっても虹は確かにそこにあって、ほとんどの人には見えないけれど、中には、ほんのひとにぎり、夜空にかかる虹が見える人もいるのではないか、ということを。
あるいは彼女は、そのひとりではないか。ローラ・オーエンズの絵の前で、ぼくはそんなことを考えていた。
明るい日差しの中に物語を見るのはたやすい。
しかし、まがまがしい暗闇にファンタジーを見る人は、ふくろうやこうもりといった夜行性の動物たちの楽しげな歌声に耳を澄まし、どくろの微笑みに相づちをうつ。
そして、暗闇の中の秩序を、夜の虹と笑う月の光で読み解いて、キャンバスに定着させる。
その手法のかろやかさにも心引かれた。
資生堂ギャラリー ローラ・オーエンズ展
http://www.shiseido.co.jp/gallery/exh_0502/html/index.htm
えー、今週は小島惟孝先生のお噂ですが。
いきなり出だしから小沢昭一風味ですね。もう抜けません。
ともあれ「すみだの歳時記」、さっそく同好の士がいらっしゃって嬉しい限りです。
実は、近所の図書館で借りっぱなしになっていた本がありまして、返却期限を何日か過ぎていたんですが、今日、返しに行ったんです。
すると、なんと、まさに今の今まで、この図書館の三階で小島先生の講演会をやっていたというではないですか。
しかも演題は「江戸っ子について考える」なんて、なんだかこのタイトルも小沢昭一的こころがちょっと入ってる気がしないでもないですが、いやー、ものすごく聞きたいテーマですね。どうして聞き逃してしまったのか。もっと早く本を返しに来てればよかった。
どうやら小島先生、毎月一回、この図書館で講演会をやっているようです。平成17年度の予定表というのをもらってきました。これでもう聞き逃しはありません。
しかし、こんな近所で小島先生の生トークが聞けるのなら、この前、わざわざあんな遠くまで行くこともなかったですね。
そうです。結構遠くまで出掛けてきたわけです。ま、墨田区内ではありますけどね。
先日の小島先生の講演会、会場は、立花大正民家園内の旧小山家住宅。
旧中川の平井橋のたもと。川の向こうは江戸川区というあたり。
演題は「隅田堤の桜と東京の桜」。
これがですね、実にアットホームな講演会で、大正時代に造られた民家のお座敷に上がりこんで、まるで小島先生のお宅に遊びに来たみたいな雰囲気でお話を伺ったわけですから、まさに文字通りのアットホーム。
お話の途中、休憩時間にはお茶とお菓子が出るし。
お菓子っていっても、ちゃんとしたものですよ。長命寺の桜もちと、どこのお店のものだか忘れちゃったけど、みたらしの串団子。
お茶とお菓子をいただきながら、墨田区のどこのお店のお菓子がおいしいとか、あそこの焼き団子はおいしかったけど、株で失敗してお店をつぶしちゃって、お菓子屋だけやってればよかったのに、なんていうような非常にローカルなお話もあり。
今年の1月だったかな、例の「すみだの歳時記」のテーマが「墨田と食べ物」で、番組前半は江戸時代の農作物や産品の話だったけど、後半が今の墨田区内のおいしいお菓子屋特集で、小島先生自ら撮影した店先の写真を紹介しながら、小島節が炸裂。
それが頭にあったから、余計に今回のお菓子&お菓子トークはタイムリーでした。
ところで、このお菓子の話というのはあくまで余談。本題は隅田川の桜です。
江戸時代からの墨堤の桜の歴史、そして先生が収集した明治・大正時代の名所絵はがきに見える当時の様子を解説してくださいました。資料として、絵はがきのコピーをA3用紙に7枚も配ってくれたんですよ。
これだけ懇切な講演で、お茶とお菓子も付いて、もちろん無料ですよ、それなのに、参加者が10人くらいしかいないの。もったいないなあと思いましたね。
会場がちょっと不便なところだから、致し方ないのかな。
この旧小山家住宅というのも、特に今回みたいな行事で使っていないときは、自由に上がりこんでお茶を飲んだりお弁当を食べたり、ごろんと横になってぼんやりしたっていいんだって。ここは穴場じゃないかな。
立花大正民家園 旧小山家住宅
http://www.city.sumida.tokyo.jp/~kyoudobunka/minnkaenn01.htm
前回は、つまるところ生アラーキーを見たということを言いたかったわけで、実は中身のない話だったわけだが、ついでにミーハー話をもうひとつ続ける。
といっても、墨田区以外の方にはよく分からない話です。
さくらケーブルテレビという、墨田区内を放送エリアにしているケーブルテレビ局がある。
そこが自社制作している「さくらチャンネル9」という、主に墨田区の広報番組などの地域情報を流しているチャンネルがあって、ケーブルテレビに加入していない世帯でも、マンションなどの集合住宅では、地上波のチャンネルと合わせて見ることができる。
要するに、各部屋のアンテナ線には最初からケーブルテレビの信号も来ていて、加入してチューナーを接続したら、すぐに見られるようになっているわけですな。ただ、地上波の帯域については、チューナーがなくても普通のテレビだけで見られると。で、このさくらチャンネルというのは9チャンネルだから、やっぱり地上波同様に見られるということです。
ま、このへんの話は、ケーブルテレビに加入したことのある方なら、ぼくがクドクド言わなくても、すでにご存知のことでしょう。
ぼくも、墨田区に越してきた最初のころはケーブルテレビに入っていたが、編成が変わって、それまで見ていたチャンネルを放送しなくなったので、仕方なくスカパーに乗り換えてしまった。もう何度か書いたが、スポーツアイでホークス戦の中継を見たかったのと、旅チャンネルで居酒屋紀行シリーズを見たかったのだ。
とはいえ、たまには地上波の番組も見たいから、部屋のアンテナ線もテレビに繋いでいる。
いきおい、チャンネルをガチャガチャ動かしていると(ふと思ったけど、この擬音は昔のダイヤル式のテレビの場合だねえ。今の若い子はどう言うのだろうか)、さくらチャンネルの番組も目に入る。
すると、墨田区からのお知らせや、地元のお店や企業、また歴史や文化を紹介する自社制作のローカル番組が、どうしても気になるんですね。
ぼくは、もちろん墨田区の生まれ育ちではないけれど、この部屋に住んで、もう5年近く。
行きがかり上、地元愛みたいなのは感じやすい性質で、新聞折り込みの墨田区報は毎号必ず目を通しているし、区主催の講演会やイベントなどをチェックして、時間が合えばなるべく覗くようにしている。
さて、そんなぼくが、さくらチャンネルでしばしば見ている番組が「すみだの歳時記」である。
これは、郷土史家で、墨田区文化財調査員の小島惟孝氏が、墨田区の歴史や文物について、自ら収集した資料をスタジオに持ち込んで解説するという番組なのである。
こういうと、いかにも教育テレビ的な、堅苦しい番組と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、決してそうではないということを、ここで強く断言したいのであります。
というのは、この小島先生のキャラというのが、ものすごくいいのですね。
この番組、CMなしのまるまる1時間、出演者は小島先生ただひとり。その間、先生は原稿を読むわけでもなく、ひたすら自分の言葉で喋りとおす。
きちっとした台本もなさそうだし、多分、タイムキープとかもしっかりやってないんでしょう。途中で話が横道にそれても、そのまま行っちゃう。おかげで、60分では準備していた資料が説明し切れなくて、話が尻切れ気味になることもしばしば。
また、その話の中に、「私は本当はコーヒーが好きなんですが・・・」みたいな先生の趣味嗜好だとか、昔ご実家が何をされていたとか、そんなプライベートな話がちょこちょこ顔を出す。
喋り口調も、江戸っ子だから、例えば「コーヒー」が「コーシー」になっちゃうしね。
年齢はおいくつだか知らないけれど、実にエネルギッシュで、元気のいい喋り。それでいて、どこかいたずらっ子みたいで、おっちょこちょいな感じね。そしてなんといっても、終始笑顔満面の表情。
こういうのを全部ひっくるめて、独特の「小島節」と言いたいくらい。
いやー、いいなあ。小島先生。
そんな折、近所の図書館に行ったら、カウンターに区主催の講演会のチラシが置いてあって、ふと手にとると、なんと講師が小島先生ではないですか。
小島先生の生トークが聞ける!これは何を差し置いても駆けつけなければ。
というところで、また前置きが長くなってしまった。ここからが本題ですが、それはまた、明日のこころだー。
(まだ小沢昭一風味が抜けない)
さくらケーブルテレビ さくらチャンネル9
http://www.sakura-catv.ne.jp/ch9/
東京オペラシティアートギャラリーの「森山・新宿・荒木」展を見てきた。
会期最終日のしかも終了間際の時間になってから、新宿駅まで来てどうしようか迷った挙句、思い切って出かけたのだが、それだけの価値はあった。
何より、ぼくが会場に着いたとき、ちょうどアラーキー本人が見に来ていた。
おお、目の前を本物の荒木経惟が歩いていくではないですか。
リアルアラーキーを見たのは初めて。やっぱりミーハーの血が騒ぎますなあ。
むろん、展示の内容もよかった。
アラーキーの写真をまとまった形で見たのは、ひょっとすると、何年か前の東京都現代美術館での個展以来かもしれない。断片的には、折に触れて目にしているのだろうけど、まあ、それはそれ。
これまで森山大道という人の写真をちゃんと見たことがなかったこともあって、ぼくにはそちらのほうが印象的だった。迫力があって、ずぶとい。
それとも、単純に大きいサイズの写真が多かったということなのかな。
年齢が、少しだけ森山大道のほうが上というのも、やや意外な感じがした。
展示室で、森山大道のドキュメンタリー映画を上映してたけど、あまり時間もなかったし、中途半端に見るのもイヤだったので、結局見なかった。どこかで再上映してくれないかな。
二人とも新作、旧作を交えていて、中には40年以上も前の写真もあるのだが、といって、格別な古さとか新しさとかは感じない。
新宿ってあんまり変わらないんだなあと思った。
むろん、時代につれて街並みはそれなりに変わっているのだが、要するに、人間の顔や体のかたちは数十年くらいじゃそんなに変わらないものだと思う。
あるいは、同じことを渋谷や六本木でやったら、また違って見えるのだろうか。
ぼく自身は、新宿は比較的おなじみの街だし、それなりにゆかりもあるけれど、それほど濃密に時間を過ごした記憶があるわけではないし、特定の建物や場所にセンチメンタルな感情を抱くということもない。
今回展示されている作品を見ていても、例えば昔の写真に強烈にノスタルジーを感じるわけでもない。どちらかというと、少し距離を置いて見ていたかも知れない。
むしろ、不意に心が揺れ動いたのは、どっちが撮った写真かは分からないけど、展示室の外の廊下に沿って貼られていた一連の写真の中に、西北亭というラーメン屋を見つけたことで、確かに新宿区内ではあるけれど、あれは鶴巻町のあたりだろう。どうしてこの店の写真が混じっているのかな。
同時開催していた馬場恵さんという人の展示が、ぼく好みだったのもよかった。
森山・新宿・荒木 展
http://www.operacity.jp/ag/exh58/
project N20 馬場 恵
http://www.operacity.jp/ag/exh59.html
ここにきて、にわかに小沢昭一マイブームになっている。
と申しますのも、先日のリラクゼーションカプセルの話のときに、ストレスだらけのサラリーマンのお父さんのおかしみやかなしみを伝えようとして、ふと、小沢昭一的こころを思い出したのであります。
このあたりすでに、小沢昭一風味が入ってますな。
TBSラジオの「小沢昭一の小沢昭一的こころ」という番組、みんな知ってるんでしょうか。知ってますよね。
1973年1月の放送開始というから、もう32年余り。ほぼ、ぼくの年齢と同じくらいの長きにわたって続いているわけです。
普段ラジオを聞かない人だって、一回くらいは、あの小沢昭一独特の語り口や、山本直純のお囃子を耳にしたことがあるんじゃないかなあ。
かく言うぼくも、この番組をもう何年も聞いていなかったように思う。
が、そういう問題じゃないんですね。小沢節やお囃子が、もう記憶の中にインプリントされていて、何かの拍子に不意に顔を出す。
といっても、昔だって、そんな熱心に集中して聞いてたわけじゃないですけどね。そもそも、そんな番組じゃないと思うし。
ぼくのイメージでは、あのお囃子が流れてくると、晩ご飯の支度をしている台所、あるいは夕暮れ時の車の中、という感じかな。
ぼくがまだ小さいころですから、富山の北日本放送ラジオで聞いていたわけです。
だいたい、夕方の6時前くらいの時間帯だったでしょうか。
台所で「おかあさん(あるいはおばあちゃん)、ご飯まだ?」とか、車の助手席で「おとうさん、うちまだ?」という、はるかな記憶と結びついているわけです。
今はこの番組、TBSラジオでは平日のお昼12時20分からの放送だけど、昔はやっぱり夕方に放送していたみたい。
やっぱりこの番組には、夕暮れ時のほうが似合う。
さて、先日、小沢昭一口調を意識して文章を書いてみようと思った折に、改めてこの番組や小沢昭一のことをWebで調べてみた。
番組のオフィシャルホームページは、そのときにも紹介した。
http://www.tbs.co.jp/954/ozawa/
そうか、ここからストリーミングで聞けるんだったな。そういえば、前にもこのページは見たことがあったが、すっかり忘れていた。
そのうち、こんなソフトを作っている人がいるのを知った。
http://www6.plala.or.jp/mting32/ozawalistener/
要するに、オフィシャルホームページからは1週間分の番組しか聞くことができないが、リンクはされていないだけで、TBSラジオのサーバーには過去1、2ヶ月分のファイルはそのまま残されている。それを探して1ヶ月分ごとまとめて聞けるようにするソフトなのである。
といっても、ストリーミングデータを保存できるわけではなくて、サーバーから削除されたものは聞けないのだが、それでも結構遡って聞けるし、何よりも、1日分ごとにいちいちファイルを開かなくていいから、非常に楽だ。
しかし、このソフトを作った人も、よく考えるね、こういうことを。
おかげで、この連休は、2月、3月分の「小沢昭一的こころ」を連続再生、小沢昭一漬けの毎日でありました。
頭の中から「宮坂薬局の宮坂お父さんが」とか「サラリーマンの宮坂さんが」とかいうセリフが消えないのであります。
そんな折、本屋に行ったら、新潮文庫から小沢昭一の新刊が出ていたので、早速購入した。
そういや、昔、新潮文庫で「小沢昭一的こころ」のシリーズが何冊か出ていたな。今でもあるのかな?
と思って見返しの著書一覧を見たら、小沢昭一の本はほかに1冊だけ。何冊か出ていたはずの「小沢昭一的こころ」の書名がない。もう絶版かよ。
ブックオフとかで探して揃えようと決意した次第なのであります。
念のために確認しておきますが、前回、前々回と、文章の最後に「・・・のこころだー」と付けてるのは、小沢昭一を意識してるんですが、ちゃんと伝わっているのでしょうか。
そんなわけで、リラクゼーションカプセルの話の続き。
係りの女性が、カプセルから首だけ出した状態のぼくに、ヘッドホンとアイピローを着けた。
アイピローはしっかりと分厚くて、光が漏れてくることはない。
ヘッドホンから聞こえてくるのは、静かに、おだやかに、波の音がざあざあ、ギターの音がぽろろん、というような、まあ、ありがちなヒーリングサウンドですな。
そこで、係りの女性がカプセルのスイッチをオン。
するとこれが、ものすごい振動だ。
揺れはさほど大きくないんだけど、ぶるぶるぶるぶる・・・という、中の小くらいの振動が全身をゆさぶる。
この振動具合、どう言えばいいんだろう。バイブレーター、って、ワタシはよく知りませんが、あんな繊細さではないわけだ。
しかも、局部的に振動してるわけじゃなくて、全身ですからね。
耳からは、きわめておだやか、かつたおやかな音が聞こえてくるが、体はそれどころじゃないという感じ。
振動するとは聞いてはいたが、ちょっとこれは、思っていた以上だぞ。堀江社長的にいえば、想定の範囲外だ。
温熱的には、さほどのことはない。カプセルの中は、ほのかに暖かい、というくらい。
そして、何の匂いかよくわからないが、いかにもいい匂い、という感じのいい匂いがする。
ちなみにこの匂いは、コースが終わったあとも全身にしばらくまとわりついていた。
事前に目にしたWebの記事では、最初は違和感があったけど、いつの間にか気持ちよくてぐっすり眠り込んでしまいました、みたいな記述もあったのだが、なかなかそういうふうにはなってくれない。
いつになったら、そんなに気持ちよくなるのか。もうすぐか、そろそろかと思っていたら、
「はい、終了です」
という声が聞こえてカプセルが開いた。
結果的には、超気持ちいいー、とか、体じゅうのストレスが取れてすっきりさっぱり、ということは全然なかった。期待が大きすぎたのかも知れない。
が、といって、まったくダメだったのかというと、そうでもない。
微妙な振動で25分間全身を揺さぶられていたおかげで、サロンを出てからもしばらくは、どこか体がふわふわとうわついたような感覚が残っていた。
思うに、リラクゼーションとかストレス解消とかいうよりも、全身ぶるぶるのマッサージ効果が大きいのではないか。
25分コースではなくて、これを50分受けていたら、また違う感覚があるのかも知れない。
さらに、もうひとつ注記しておかなければいけないのが、今回ぼくが受けたのは「ストレス解消コース」だったわけだが、Webで見た記事では、体験者は「官能回春コース」という、ものスゴイ名前のコースを受けていたのだ。しかもみんな若い女性だぞ。
コースによって、温度や振動、香りなどが違うらしい。
ぼくも直前までは、そっちのコースにしようかとも思っていたのだが、受付の女性に「どのコースにしますか?」と聞かれて、とっさに、無難なストレス解消コースにしてしまった。
今度こそは、勇気を出して「官能回春コースをお願いします」と言おうと思う。
ということは、もう一回は行ってみようかというつもりになっているわけです。
来週は、リラクゼーションカプセルで官能回春のこころだー。
(多分書きません)
リラクゼーションサロン Anubis 大丸東京店
http://anubis.co.jp/daimaru/index.html
小沢昭一の小沢昭一的こころ
http://www.tbs.co.jp/954/ozawa/
さっそく、この近場でリラクゼーションカプセルを体験できる場所を調べると、大丸東京店のエステサロンに、その機械があることがわかった。
本来であれば、いい年をした男がエステサロンに行くのはマズイのだろうが、ぜひともそのリラクゼーションカプセルというのを体験してみたい、そして体じゅうのストレスを解放したいなどと思い込んでしまうと、どうしても行ってみたくてたまらなくなる性分なのである。
何よりも、あらかじめサロンのWebサイトをチェックすると、「リラクゼーションカプセルのみ男性可」という文字が躍っているではないですか。
ということで、正々堂々と東京駅に出かけた。
場所が場所だけに、おそらく、こういうところは会社帰りのOLなどで一杯なのではないか。
やはりあらかじめ電話で予約したほうがよいのではないか。
でもわざわざ電話するのも恥ずかしいしなー。やはり、サロンの前を歩いていたら不意に目に留まって、気が向いたのでぶらっと立ち寄りました、という風を装ったほうがよいのではないか。でもそれで無駄足だったらイヤだしなあ。
正々堂々と出かけたわりには、気もそぞろなのである。
が、実際にサロンに着いて、受付の女性に、
「ここでリラクゼーションカプセルというのがあるって聞いたんですけど、(男性でも)大丈夫ですか?」
などと、おずおずと切り出すと、案外あっさり、大丈夫ですという答が返ってきた。
待ち時間などはなく、今からすぐに入れるという。
リラクゼーションカプセルの体験にはいくつかのコースがあるが、とりあえず喫緊の課題である(大げさだが)「ストレス解消」コースを選んだ。
時間は25分か50分のどちらか。まあ、初めてだし、ふところ加減の問題もあるので、とりあえず25分にした。
ちなみに料金は25分で2,500円、50分で4,000円。いずれも税別。
サロンの中は、カーテンでいくつかの小部屋に区切られていて、いったいいくつ小部屋があるのか、またそのうち何台、この機械が設置されているのかはわからない。
とにかく、小部屋のひとつに通され、カーテンを開けると、そこにリラクゼーションカプセルがあったのだ。
洋服は着たままでよいという。上着と荷物だけを外に置いて、靴を脱いでカプセルの中に横になった。
中は第一印象より広い。カプセルの蓋が閉められ、首だけを外に出した状態になった。
係りの女性が、ぼくにヘッドホンとアイピローを着けた。
ということで、明日もまた、リラクゼーションカプセルでストレス解消?のこころだー。
すいません。放置してしまってました。
どうも最近ダウナー気味で。
基本的にワタシは、飲み食いでしかストレス解消できない人で、だから油断するとすぐ太ってしまうんですが、さりとて外に飲みに行く気もしなかったので、毎晩うちでお酒を飲んでメシを喰っていた。
たくさん飲むわけじゃないですけどね。そんなたくさんは飲めないし。
まあ、それで運動をすると。
ジムには行っているわけです。
自転車をこいでは飲み食いをし、飲み食いをしては自転車をこぐ。
それもどうかとは思うんですけどね。
しばらく前のことだけど、社員食堂にお昼を食べに行ったら、ストレスチェックというのをやっていた。
この社食の運営を委託している給食業者さんが、顧客サービスの一環として、お客さんのオフィスに栄養士さんを派遣して、そこの従業員のストレスをチェックしているのだそうだ。
だから、その栄養士さんは、いろんな会社を巡業みたいにまわっているらしい。
ヒマだったので、どれどれとチェックを受けてみることにした。
社食の隣の社員クラブの部屋が臨時の診断室みたいになっている。
チェックしてもらってからだいぶ時間が経ったので、記憶もいい加減なのだけど、確か頭に電極みたいなのをつけて、両手にも何か持たされて、しばらく待つと測定器からストレス度が印字されてくる。
測定する部位というのが、両肩、胸、頭の4箇所。
それで、結果はどうだったかというと、胸のストレスというのはゼロだったのに、両肩と頭のストレスが70いくつで、かなり高い数値だったのです。
日頃、われながらストレスを感じやすい性質なんだろうなあとは思っていたけれど、こうやって数字で突きつけられると、やっぱりショックだ。
その栄養士さん曰く、ストレスにはクエン酸を取るのがいいと。
それで、その日の社食のメニューが、鶏のから揚げ黒酢梅肉ソースかけ、だったという。
こういうのを食べていて、本当にストレス解消になるんでしょうか。
ともあれ、そんなことがあってから、にわかに自分のストレスが気になって、折に触れて、例えばgoogleで「ストレス解消」とか検索してみたりしている。
先日、あちこちWebを見ていて、「リラクゼーションカプセル」というのが目に留まった。
いろんなサイトの情報を総合すると、楕円形のカプセルの中に入って、頭だけ外に出す形で横になっていると、気持ちのいい音が鳴ったり、いい香りがしたり、あと振動やら温熱やらで、とにかくストレス解消やリラクゼーションの効果があるらしい。
これだけ書くと、何か怪しいカルト系の道具みたいだが、基本的にはエステの世界の機器であるらしい。だから、Webで目にした記事はだいたい女性を対象としている。
が、こんな機械で本当にストレス解消になるんだったら、女性に独占させとくのはもったいないではありませんか。
いちばんストレスを感じているのは、上司に疎まれ、部下には嫌われ、家庭では邪魔者扱いの世のお父さん諸氏なのであります。
今週は、ストレス解消について考える。明日はリラクゼーションカプセルでストレス解消?のこころだー。
あーもう3月だ。
ホント年とると時間の経つのが早い。
いつものジムで自転車をこいでいたら、モニターでホークスとドラゴンズのオープン戦を放映していた(水曜日の話だ)。
そうかそうかそういう時期なのだ。
しかし、見慣れた顔の選手たちがいつものドームで試合をしているというおなじみの光景なのに、どこか違う。むろん、一番目に付くのはユニホームだが、それだけではなく、いろいろなことが少しずつ違う。
実をいうと、どこか割り切れない想い、釈然としない気持ちが残っている。
南海時代からのファンの方のサイトを覗くと、新生ホークスを応援しようと前向きに気持ちを切り替えられているのが目に入った。
16年前、ホークスが南海からダイエーに売却されたとき、当時のホークスファンの対応もさまざまだったと聞く。すなわち、福岡に移ったホークスを引き続き応援する人、別の在阪球団の応援に回った人、そしてプロ野球を見ること自体から遠ざかっていった人。
ダイエーへの売却を越えてホークスを応援しつづけている人たちは、今回のソフトバンクへの売却に際しても、またホークスのオーナーが替わったというくらいに割り切っているのだろうか。
ぼくはまだ、それが1回目だからだろうか、そこまでの踏ん切りをつけられずにいる。
が、いずれは目の前の現実を受け入れていくのだろう。
ずっとリードされていたホークスが、大村のライト前ヒットで同点に追いついた。
そうかそうか大村か。
不敵な面構えをしている。こういう人は、なんとなく応援したくなる。
ふと、こうしてぼくがオープン戦を見ているころ、バファローズファンの人の心境はいかばかりかという思いが脳裏をよぎる。
それぞれの人が、それぞれのやり方で割り切りを迫られているのだろう。
とてつもない断絶なのだろうな、と思う。
試合は同点のままで終わった。新生ホークスの初勝利はお預けとなった。
自転車をこぐのを適当なところで切り上げて、スポーツクラブの風呂に入った。
体を洗う手を止めて、ちらと横を見ると、湯船に大村似の男が漬かっている。
そうかそうか大村か。
例えば、南海時代からホークスを応援されている方のファンサイト
http://www.ultrahawks.com
例えば、バファローズファンの方のブログ
http://d.hatena.ne.jp/kenken31/
福岡ソフトバンクホークス選手名鑑 [大村直之]
http://www.nikkan-kyusyu.com/hawks/me05/7omura.html