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November 27, 2004

向島から

墨田区長のあいさつ
投稿者 yhiraki : 03:42 PM | コメント (0) | 墨田通信

November 25, 2004

1990年のお笑い好き

昔からお笑いのライブのようなものを見に行くのが好きだった。
そんなことを、ある人に話したら意外だという顔をされた。
ほとんど初対面に近い人だったのだけど、今のぼくはそういうふうに見えるのかな。
もっとも、お笑いといってもいろいろで、最近は、このページを見ても分かるように、寄席や落語会ばかりに足を運んでいる。

決して落語や寄席演芸ばかりに興味があるわけではなく、老若男女、もっといろいろな人たちを生で見てみたいという気持ちもあるのだが、例えば客席で若い女の子がキャーキャー言っているようなお笑いタレントの舞台は敬遠するようになってしまった。
また、何ヶ月前からチケットを会員先行予約しないと席が取れませんよ、というような人気公演も限りなく面倒くさくなってしまった。
ま、それも気分や環境が変われば、また違ってくるかもしれない。
ぼくは1990年に大学に入学したから、もう15年も東京にいることになる。いやあ、気が遠くなるな。
この前、黒部の実家に帰ったとき、ふと思い立って、昔のチケットの半券を眺めていた。
ぼくはどうも物を捨てられない性分で、これまでに自分が足を運んだ催し物のチケットは、大体手許に残している。
試みに、そこから、ぼくが90年に見たお笑い関係の公演を抜き出してみる。

4月17日 吉本新喜劇 サンシャイン劇場
4月22日 カンコンキンシアター「シュワァァァ」新宿スペースゼロ
4月28日 「大川豊のWARAKASHITE’90」渋谷ヒットパレード
5月18日 シティボーイズライブ「ワニの民」新宿スペース107
5月29日 オフィス北野ライブ「コリャー笑いごとダッ!!」吉祥寺パルコ
6月17日 ちびっこギャングシアター「あの手この手」銀座小劇場
6月23日 ルー大柴「Hey-Say!ルー」スタジオ錦糸町
7月?日 東京ヴォードヴィルショー花組エキスプレス「あほんだらすけ」下北沢スズナリ
7月?日 売名行為「こどもの一生」新宿シアタートップス
8月6日 カンコンキンシアター「茄子」新宿シアターアプル
9月30日 「大川豊のWARAKASHITE’90 表参道フェスティバル」原宿ザ・スペース
10月27日 笑殺軍団リリパット・アーミー「壷中天奇聞」下北沢ザ・スズナリ
11月11日 シティボーイズライブ「14Cの記憶」新宿スペース107
11月18日 ちびっこギャングシアター「どてっ腹に穴をあけろ」池袋シアターグリーン

日付がクエスチョンマークになっているのは、半券に日付が記載されていなかったもの。
半券をなくしたりして漏れているものもあるかもしれないが、それにしても、この年は脈絡もなくいろいろ見に行っていたものだ。
しかし、こうして並べてみると、時代だなあ、とも思う。15年経つうちに、中島らもさんは死んでしまったし。ちびっこギャングの二人など、今ごろどうしているのか。
上の公演のいくつかは、見に行った感想を雑文に残している。昔っからやってることは変らないな。
実は、1991年以降は、お笑い関係の半券はぐっと少なくなる。ぼくの興味が音楽や美術などに拡散してきたのだろう。
われながら、ここ最近の寄席や落語会への足の運びっぷりは、90年前後に匹敵するのではないかと思う。
これでもお笑い好きが意外に見えるだろうか。

投稿者 hiraking : 01:08 PM | コメント (0)

November 23, 2004

黒部駅から

実はウチに帰っていた
投稿者 yhiraki : 04:09 PM | コメント (0) | 黒部通信

November 18, 2004

みいら取り

鈴本演芸場の「錦平の会」に行ってきた。今回のゲストは林家こぶ平さん。
ぼくが会場に着いたときには、もう前座さんの落語が始まっていて、どうもすいませんと言いつつ真ん中のほうの座席に陣取る。
前座は林家たけ平さん。うちに帰って年鑑を見ると、こぶ平さんの弟子という。この人は、前にも見たことがあるぞ。確か、黒門亭で錦平さんがトリをとったとき、やはりたけ平さんが前座と座布団返しをしていたんじゃなかったか。東海大の出身ということは錦平さんの後輩か。

たけ平さんのネタは「狸の札」。途中からだったけど、ぼくはこの人の落語は好きだな。
次、二つ目の林家ほや平さん。やはりこぶ平さんの弟子。頭も師匠と同じように丸刈りにしている。ネタは「子ほめ」。この人のどこかぼやけたような落語を聞いているうちに、目蓋の上下がくっついてくる。
今度は手品の伊藤夢葉さん。この人を見るのは多分初めて。けっこう恰幅のいいおじさん、といっても、油断するとぼくと年はあまり変わらないかも。ひょうひょうとした喋りで客を乗せていく。いきなり舞台上でムチをふるったのは驚いた。ああやって音が鳴るんだ。手品じゃないですけどね。
さあ、待ってました、錦平さんの登場。まくらで旅についての小話を2、3やってからネタに入る。「ねずみ」は、左甚五郎の旅先の仙台での話。
錦平さんの演じる甚五郎は、宿の客引きの子供が勝手なことを吹っかけても落ち着いて鷹揚にかまえている、大人(たいじん)という雰囲気。最近続けて二つ目さんの「竹の水仙」を聞いたけど、人によって甚五郎の印象もだいぶ違って聞こえるものだと思う。
ところで、この噺には、木彫りのネズミが桶の中で動くことについて、どうして動くのかとかいう説明はないんですね。甚五郎の彫ったネズミは動いて当然だろ、という感じ。サゲの「ネコかと思った」というのもネズミのセリフなわけでしょう。そう考えれば「竹の水仙」も同じことだけど、超自然的というか、ちょっと神秘的な趣もある。それだけ甚五郎が神格化されていたということかも知れないけど、きっと昔の人には全然違和感なく聞こえたんだろう。
休憩を挟んで、ゲストのこぶ平さんの出番。高座のこぶ平さんはテレビのバラエティー番組で見るよりも固くなっているように見えた。錦平さん言うところの「林家の総帥」正蔵の襲名を控えているわけだけど、その気負いもあるのだろうか。
ネタは「四段目」。芝居好きでおっちょこちょいな小僧さんのキャラは、こぶ平さんに合っているのだろう。旦那にしかられてベソをかいたり、蔵の中で忠臣蔵の場面を反芻したりする小僧さんは、まるでこぶ平さんの分身のようだ。でも、どうせなら自分のキャラから離れたところで勝負するこぶ平さんを見てみたいとも思う。また、全体に余裕がないように感じられた。ひとついいところでトチったしね。前後の錦平さんの落語と比べてしまうと、どうしても安定感が違う。
最後は錦平さんの「みいら取り」。もう何も言うことはないので、本当に堪能、満足した。
長い間座っていてちょっとお尻が痛くなって、一瞬、痛いな、と現実に戻るんだけど、そこを錦平さんがさっと落語の中に連れ戻してくれる。お尻が痛い、この噺ももうすぐ終わるのかな、でももっと聞いていたい。え、清造まだ酒飲むの、若旦那も帰り支度始めちゃったよ、どうするんだい、あ、というところで幕が下りる。

投稿者 hiraking : 06:52 PM | コメント (0)

November 12, 2004

丸の内落語会

丸の内落語会というのに行ってきた。会場は丸ビル1階のカフェease。
最近ここが演芸のページみたいになっているような気もしますが、こうなったら、いっそ、そう受け取っていただいてもかまいません。
ということで、やってきました丸ビルに。
丸の内落語会という企画、今回が5回目だという。ぼくは初めて。

この空間のどこが落語会の会場になるのかなと思っていたら、カフェの奥の中二階になっているフロアの座席をとっぱらって、そこに高座と客席をしつらえている。ガラス張りになっているから、外から丸見えです。
5人掛けの椅子席が、高座に向かって横に2つ、縦に5、6列もあったのかな。脇にソファーとか別の椅子もあって、そんなにお客さん来るのかなと思いつつ、ビールを飲みながら開演を待っていると、だんだんお客さんが入ってきて、始まる頃には7割方の席は埋まっていたように思う。場所柄もあるのだろうが、スーツ姿のサラリーマンやOLの姿が目に付いたのも、あまり他の落語会や寄席では見かけない風景(というぼくもスーツ姿だったけど)。
開口一番、春風亭小まささん。小柳枝師匠の弟子の前座さん。ネタは、桃太郎というのかな。父親が子供を寝かしつけようとして桃太郎の昔話をしてやったら、ませた子供が親を質問攻めにしたり物語の新解釈?を聞かせたりして、そのうちに親のほうが寝てしまうという話。それを聞いているこちらも、仕事帰りにビール1杯飲んだせいか目蓋の上下がだんだんくっついてくる。
二人目、春風亭鹿の子さん。亡くなった柳昇師匠の弟子だった、女性の噺家さん。今は小柳枝門下に移っている。
この人は、しばらく前に末広亭の深夜寄席で見たことがある。そのときの印象は、かわいい顔して男の客をチクチクと刺すような、小悪魔的な人(言い過ぎかな)。
今回は、電車の中で化粧をする女性のまねをしたり、会場相手にオジサン度チェックを始めたり、まあ、言えばベタなつかみだけど、扇子をビューラー代わりにまつげを引っ張る仕草などは、自分を捨ててる感じがしてよかった。
ネタは新作で、カラオケボックスでの課長と新入社員やお局さんとのやりとりを歌って踊って。柳昇師匠みたい。
三人目、春風亭美由紀さんが三味線を片手に登場。
長唄の一節がCMで使われているということで、プロミスや桃屋のCMと絡めて紹介。
よく知られている俗曲でも、「梅は咲いたか、桜はまだかいな」までは分かっても、その後が出てこない。もちろんぼくもそうです。
さあ皆さんで歌いましょう、ということで、今度は「東京音頭」を。ハアー、踊り踊るなら、ちょいと東京音頭、ヨイヨイ。1番の歌詞まではいいけど、2番になると客席からの声がぱったり止まる。さて皆さん、東京音頭の2番、3番って歌えます?スワローズファンは知ってるのかな。 
いつも美由紀さんは踊りで締めるんだけど、今日のこの舞台は天井が低いから踊りは無しかな、と思っていたら、ちゃんと踊ってくれて満足。
トリは春風亭小柳枝師匠。
聞き取れないほどの小さな声で話しはじめて、どうしたんだろうと一瞬思ったくらいだけど、もしかしたら、そうやって客との間合いを計っていたのか。
東京の寄席事情の説明をしながら、寄席に来た団体客が番組表の名前と高座の噺家の顔をいぶかしげに見比べるときの表情を演じるうまさ。大声を張り上げるでもなく、きわどいことを言うわけでもないのに、時間が経つにつれて、普段それほど寄席に来ないだろう客を確実につかんでいくのが分かる。
ネタは時そば。この前の深夜寄席で聞いた瀧川鯉之助さんとは違ってオーソドックス。ヘンなくすぐりは入れない。それなのにポイントポイントでちゃんと笑いをとる。
そばを食べる所作では自然に拍手が出るし、最初の男(1文せしめたほう)がそば屋をほめるくだりなど、口調は速いんだけど、それが不自然な速さじゃなくて、ちゃんと江戸っ子の威勢のよさになっている。
ちょっと抜けたほうの男が、最初の男のセリフを反芻して1文せしめたことに気づくくだり、しっかりと時間をとって説明していたのは、慣れない客への気配りもあるのだろうか。
小柳枝師匠の噺が終わって帰ろうとすると、カフェの中にすっかり洋服に着替えた鹿の子さんがいる。着物姿でない、普段着の鹿の子さんを見るのはなんだか気恥ずかしかった。ぼくが恥ずかしがる理由は何もないのに。

投稿者 hiraking : 06:19 PM | コメント (0)

November 08, 2004

竹の水仙ふたたび

新宿末広亭の深夜寄席を覗いてきた。今日は落語芸術協会の日。
時間がぎりぎりだったので、開演に間に合うかどうか不安だったのだけど、中に入るとまだ幕は上がっていない。お手洗いから出たところで、お囃子が鳴り出した。
一人目、春風亭鯉昇門下、瀧川鯉之助さん。なんだか袴をつけるのに手間取って、始まりが少し遅くなったらしい。開演に間に合ったのはそういうことか。

演目は時そば。客とのコミュニケーションも適度でいい。全体に北朝鮮風味のスパイスを聞かせる。冷麺とかビビン麺とかが出てくる。オチも北朝鮮ネタ。でもそれほど過剰じゃないし、噺の基本構造までは崩していない。ほどほどのところで止めるインテリジェンスを感じる。余談だが、この噺をピョンヤンでやるときは、やはり時冷麺という演題になるのだろうか。
二人目、女流講談師、神田ひまわりさん。演目は清水次郎長伝、小政の生い立ち。感想は略す。
三人目、春風亭昇輔さん。まず自分の天然パーマをネタにする。髪を切りに行くお金がないから天パーが伸びてアフロになってしまった、アフロだと落語の登場人物に扮しづらい、など。やおら懐からサングラスを取り出し、横に向き直って、キム・ジョンイル、という一発芸。北朝鮮絡みは、さっきの噺の後では少し間が悪いか。
昇輔さんの演目は竹の水仙。この噺は、ついこの間の「雷蔵八百夜」で春風亭柳之助さんが演るのを聞いたが、昇輔さんも基本的に同じ構成、くすぐりも同じ。あるいは教わった人が同じか。うちに帰って寄席演芸年鑑を見ると、二人とも亡くなった春風亭柳昇師の弟子で、柳昇さんの死後に、柳之助さんは小柳枝門下、昇輔さんは鯉昇門下にそれぞれ移ったのだそう。
が、この昇輔さんの竹の水仙、やたらとテンポが速い。速すぎてところどころ言っていることが聞きづらい箇所もある。間や緩急が使えていない。時間が押しているので気が急いたのだろうか。しまいに、甚五郎が宿屋の主人に正体を明かす場面で、飛騨高山の左甚五郎と言うところを、肥後熊本の、と口が滑ってしまって、噺がハチャメチャになる。そういう味の人かなという気もしますが。
どうしても先日聞いたばかりの柳之助さんの竹の水仙と比べてしまうが、安定感、うまさという点では柳之助さんのほうがいい。昇輔さんはキャラの演じ分けが今ひとつという感あり。甚五郎の訛り(上方言葉?)も疑問。ただ、柳之助さんは鹿児島出身だそうだけど、江戸言葉に自然さ、軽やかさが欠けるようにも感じられる。まあそれも本人の味なのか・・・。
最後は、三笑亭月夢さん。この人のプロフィールを調べようと名鑑を見ると、あれ、出てない。まさか入門したてということもあるまいし、と思って芸術協会のサイトを見ると、ちゃんと出てました。そうか、もともと亡くなった桂枝助師匠の弟子で、この四月に三笑亭夢丸門下に移籍したばかりなのか。それなら今年の寄席演芸年鑑には出ていないはずだ。ちなみにこの人の経歴は興味深いですね。気になる人は芸協のサイトを見てください。
深夜寄席ならでは、普段昼間の寄席ではやりにくいネタということで、まくらに下がかった小話を二つ三つ。そういう意味ではさっきの北朝鮮系のネタもそうだな。
ただこの人も、終演時間が気になるのか、全体に口調が走り気味。そこがもったいないですね。演目はやっぱり艶噺で、題名を調べたけどよく分からなかった。誰か教えてください。婿に入った旦那が三回死ぬ話。三回死ぬってのは、最初の旦那が早死にして、まだ若いからって次に婿にもらった旦那がまた早死にして、その後でもらった旦那がまた早死にして、ということです。補足しますが。

投稿者 hiraking : 01:30 PM | コメント (0)

November 07, 2004

向島から

スパイス・カフェでカレーの後のお茶

November 06, 2004

茗荷谷から

居酒屋「和来路」で飲む

November 05, 2004

小話で勝てるか

東京都美術館でやっているフィレンツェ展を見てきたけど、正直、あんまりピンと来ない。
ピンと来ないのはこちらのせいかもしれないので、こういう展示こそ少し予習をしておけばよかったのかもしれない。また、思ったより人が多くて、それだけで結構疲れてしまった。
しかし、壁を引っぺがして持ってきたフレスコ画とか、彫刻にしても小振りなものとか石膏で作り直したものが多いのを見ると、やっぱり実際にフィレンツェに行くのが一番いいんだろうなあと思う。もちろん先立つものがないけど。

まあ、会期中に気が向いたら、もう一回くらい行ってみましょう(といって、こういう場合もう一回行ったためしはほとんどないけど)。
せっかく上野まで出たので、鈴本演芸場に寄って林家錦平さんの独演会の前売券を買った。
錦平さんの独演会は、前にも一度覗いたことがあるけど、当日でも席はどうせ空いているだろと高をくくって開演ギリギリに入ったら、鈴本の客席がびっしり埋まっている。今年のゲストは人気者のこぶ平さんだというから、早めに買っておかないと前売りで席がなくなってしまうかも知れない。
そういや、こぶ平さんの落語というのも聞いたことがない。正蔵襲名を目前にして落語に本腰を入れているという。どんなものなのだろうか。
こぶ平さんはもちろん、錦平さんの師匠も亡くなった林家三平さんけど、三平一門というと、古典落語をしっかりやるというイメージはない、らしい。
らしい、と留保をつけたのは、ぼくはあまり三平さんという人のことを知らないからで、調べると1980年死去か。するとぼくはまだ8歳。それじゃあ、あんまり記憶にも残ってないはずだ。後になってスネークマンショウとか聴いて、ダジャレの小話をしていた人なのかな程度の認識しかない。
この前、末広亭の深夜寄席に林家すい平さんという、こん平さんのお弟子さんが出ていた。長めの髪の一見今ふうな風貌。が、喋り方は騒々しくて泥臭い。
来年の真打昇進が決まっているそうだけど、この人がまた、出番の最初っから最後までダジャレの小話だけで押し通す。
そこまで徹底すれば呆れ半分に感心もするが、騒々しいだけで面白くないし、本当にこれで真打になるのかな、と思う。まあ、もしかすると、たまたま今回の高座が小話だけで、また違った面もあるのかもしれないけど。
で、小話と小話の合間に、決まって、うちの一門はこうですから、みたいな言い訳とも照れ隠しともつかないセリフを挟む。
でも、そうなのかなあ。
ぼくが落語に惹かれるようになったひとつのきっかけは、錦平さんの古典落語だった。
その錦平さんが、あるサイトのインタビューで、三平も基本は古典ですから、と答えていたのも覚えている。
小話で勝負して、例えば今テレビに出ている同世代のお笑いタレントに笑いの量で勝てるのなら、小話にこだわったっていいと思うけど、それができないのなら、どうかなと思う。

投稿者 hiraking : 06:14 PM | コメント (1)

November 03, 2004

新宿から

ベルクでビールを立ち飲み

小間物屋政談

お江戸日本橋亭の「雷蔵八百夜」に行ってきた。
春雨や雷蔵師が800回を目標に毎月続けている独演会で、これが第224回。
実は、ぼくは八百夜に行くのが初めてなら、ここお江戸日本橋亭も初めて。
この前、新宿末広亭の10月中席昼の部を覗いたら、雷蔵師の師匠である先代雷門助六追善の寄席踊りをしていて、そこに当代の助六師らと共に雷蔵師も出演していた。そんなことで、雷門一門に興味をもつようになって、この会も覗いてみようと思った次第。

お江戸日本橋亭は、地下鉄の三越前が最寄駅と思っていたら、改めて地図を見ると、JRの新日本橋駅からも近い。新日本橋駅だったら、錦糸町から総武線快速に乗ればいいから、そのほうがこちらには都合がいい。
駅を出て程なく日本橋亭を見つけると、入り口で券を売っているおじさん、どこかで見たことがあるなと思ったら、雷蔵師本人ではないですか。ご本人の出番はもう少し後だから、それまでは裏方の仕事(ある意味表の仕事だが)もしてようということか。
ちょうどいい頃合で、中に入ると開口一番、橘ノ円門下、橘ノ冨多葉さんの出番が始まるところ。見回すと、客は年寄りばかり。そんなものか。
冨多葉さんは、丸顔の福福しい噺家さん。なにやら先月に胆石で2週間ばかり入院したということで、その話を枕に、病人はえてして自分の体験談を他人に知ったかぶりする、ということで、知ったかぶりの噺「転失気」に入る。
続いて春風亭柳之助さんが「竹の水仙」を。自分が武蔵丸、あるいは西郷さんに似ているということから相撲関係の小ネタを挟む。
さあ、ここで春雨や雷蔵師匠の登場。つい昨日、神津島から船で帰ってきたばかり、今でも高座の上で体が揺れているよう、だとか。ネタは「小間物屋政談」。
休憩の後、今度は「馬の田楽」。
ひょっとして、最初のほうはまだ本調子でなかったのかなとも思う。「小間物屋・・・」では不自然につっかえるような箇所もあった。あと、小間物屋の小四郎の女房が、なんかおばちゃんぽく聞こえるのね。が、休憩後の「馬の田楽」はいいリズム。全篇に流れる田舎言葉もはまっているし、耳の遠い茶店の婆さんもいい。
ところで「小間物屋政談」って大岡裁きの噺なんだけど、正直言うと、ぼくの感覚には少し冷たいようにも思う。いくら金持ちで美人で若い奥さんをもらえるからって、それまであんなに固執していた元の奥さんをさっぱり切り捨てられるものなのかな。まあ、そういうものなのだろうが、多少はとまどいがあってもいい。
また、後妻になるほうの奥さんも、お奉行に小四郎との再婚を勧められて、その場で何のためらいもなくあっさりOKする。女性の人格というものが、ほとんど考慮されていないわけだ。
江戸時代だから仕方ないといえばそれまでなのだが、何か、もっと現代人の心象にアダプトするような話の持って行き方なり演出なりがありそうな気もする。

投稿者 hiraking : 12:41 PM | コメント (0)

November 01, 2004

両国から

喫茶店「ウール倶楽部」
名前はヘンだが雰囲気はいい