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June 30, 2005

千石から

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ABKの地下食堂でタイカレーを食べたあと、千石駅前の喫茶店でアイスコーヒーを待つ午後

投稿者 hiraking : 07:44 PM | コメント (0)

June 29, 2005

小沢昭一的末廣亭ふたたび その2

末広亭のサイトを見ますと、トップページにこんなお知らせが。
「勝手ながら28、29、30日を昼夜入替とさせていただきます。なにとぞよろしくおねがいいたします。」
小沢さんの出演も今日、明日の残り二日間。昼夜入替もむべなるかな、というところです。
が、今日は久しぶりの梅雨らしい雨もよう。多少は、客足も落ちるんじゃないかなと期待して出かけてみたら、おんなじような期待でやってきた人ばかり、ということにもなりかねませんから、軽々には申し上げないことにいたします。
それでは、小沢昭一的末広亭ふたたび、のお話の続きです。

昨日も申したとおり、今回は前座さんからトリまで全部見せていただいたわけですが、順番に頭から覚え書きしていくと、小沢さんにたどり着くまでに書いているほうが息切れしてしまいますので、間をすっ飛ばして、いきなり小沢昭一登場の場面からのご報告です。
おなじみ「明日の心」のお囃子が鳴り、万雷の拍手に迎えられた小沢さん。
開口一番、「ニュース速報」。
いったい何事かと思えば、「長新太さんがお亡くなりになりました」。そういえば今朝、そんなニュースを見たな。
続けて、「本日の宝塚記念は・・・」
小沢さん、かなり競馬に入れ込んでいるらしい。毎週金曜、土曜は深夜まで競馬新聞とにらめっこ、検討に余念がないそうでありますよ。
あれは先月の28日土曜日、すなわち日本ダービーの前日でありますが、TBSラジオの「土曜ワイド・永六輔その新世界」に小沢さんがゲスト出演されてました。
小沢さんが生出演するっていうので、私、わざわざ近所の公園にポータブルラジオを持ち出して聞いてました。だって、マンションの私の部屋は全然AMラジオが入らないんですから。
さて、お昼のニュースが終わって、午後のお客様のコーナー。「話の特集」の矢崎泰久さんと共に登場した小沢さん、むろん、話題は翌日の日本ダービーでありますが・・・。
「ダービーだからって特別なことは何にもないの。いつものレースとおんなじ」「馬の走る姿が美しいとか、そんなの全然興味ないの。ギャンブルなんだから、当たればいいの」(意訳)
小沢さん、競馬ファンは間違いないようですが、かなり特殊なスタイルのファンのようです。
余談ですが、土曜ワイドの時の小沢さん、ぶっきらぼうな喋り方で、なんだか機嫌悪そうな感じでした。
「小沢昭一的こころ」の小沢さんと、ずいぶん印象が違うもんだなあと思いつつ聞いていたのですが、よく考えれば、いつも早朝に就寝して、午後にならないと起きないらしい小沢さん、お昼過ぎなんて、普段ならまだ寝ているくらいの時間ですもんね。機嫌が悪いのも当たり前か。
というところで、一向に本題の末広亭のお話が進まないまま、この続きは、また明日のこころだァー!

新宿末廣亭
http://suehirotei.com

土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界
http://www.tbs.co.jp/radio/rokuchan/

投稿者 hiraking : 06:30 PM | コメント (0) | ブログ演芸

June 28, 2005

小沢昭一的末廣亭ふたたび

ふたたび末広亭に行ってまいりました。
もちろん、小沢昭一大先生目当てであります。
前回は諸事情から夜の部の途中からでしたが、今回は満を持して、ちゃんと前座さんから見ようという魂胆でありますよ。
小沢効果で末広亭に行列ができているらしいという噂は聞いていましたから、夜の部の開演時間より多少早く到着するように出かけたんですが、噂は本当だった。まだ昼の部の途中だってのに、末広亭の前にはもう行列ができてるの。

本当は、昼夜入替なしだから、昼の部の途中からだって中に入れてくれるはずなんですよ。いつもの末広亭なら。
ところが、その時点でもう場内超満員で、これ以上客を入れられないからってんで、外に客を待たせているというわけだ。
これで、昼の部が終わっておとなしく帰ってくれる人が何人もいればいいけれど、みんな入替無しでそのまま居座り続けたら、ずっと中に入れないままですからね。まあ、そんなことはないにしても、確実に中に入って座れる、という保証もないの。
いやあ、小沢効果も大したもんだと、半ば関心、半ば呆れつつも炎天下行列に加わりました。
私の後からも、次から次にお客さんがやってきて、最終的にどこまで続いたんだろう。私は行列の当事者でしたから、あいにく最後尾まで行って確かめるわけにはいかなかったんですが、後ろを振り向いて背伸びすると、本当に果てしなく続いてました。どうやら大通りのほうまで伸びてたらしんですけどね。
さて、寄席の中のほうは、そのうちに昼の部が終わって、さすがにそれなりにお客さんが入れ替わって、私も中に入ることができました。それでもやっぱり、椅子席は満員で、桟敷じゃないと座る場所がない。私の少し後からは今度は2階席に通されて、気がつくと、三方に立ち見の客がぎっしりという状況でした。

投稿者 hiraking : 06:44 PM | コメント (0)

June 26, 2005

小沢昭一的末廣亭 その3

長くなったので稿を改めます。
いったん話はそれるが、今回の末広亭への小沢さんの出演は、小沢さんと旧知の仲である、柳家小三冶師匠の勧めによるそう。
この末広亭6月下席夜の部の主任は、その小三冶さん。番組表を見ると、小沢さんはトリの二人前。例の「小沢昭一的こころ」で、確かこの順番のことを「尻三」という言い方があったと、小沢さん、言っていたっけ。
ところがこの日、実は小三冶師匠はお休みで、トリは柳家権太楼師匠が代演となっている。寄席に代演、休演は珍しくないことで、致し方なければ即ちやむを得ないのだけど、せっかくなので、小沢さんと小三冶さんの絡みなんてのも、期待したかったところかな。

小沢さん曰く、小三冶さんはどうしてお休みなのか。今日はその理由を徹底的に追求したい、というわけで、鬼のいぬ間のなんとやら、まずは小三冶さんについてのあれこれを。
小三冶さんは東京の大久保出身。お父さんは学校の先生で、ご自宅で書道を教えていたこともあるそうだけど、なんと小沢さんの奥さんも大久保に住んだことがあって、小三冶さんのお父さんに書道を習ったことがあるという奇縁。
それから、小三冶さんの結婚の際の意外なお噂もありましたが、まあ、これはここに書くのは控えておきましょう。案外、今風だったという、そういうことですが。
さて、小沢さんが若い頃の落語界の名人といえば、先代の桂文楽、そして古今亭志ん生。小沢さんは、舞台で文楽師匠の役を演じたこともあるそうで、実は持参の風呂敷包みの中身は、その時の桂文楽に扮した小沢さんの写真パネル。
小沢さんが文楽師を演じたのは、本人が亡くなった後だそうで、さっきの小三冶さんについてのお噂同様、やっぱり当人の前ではやりにくいということか。
持参の風呂敷包みをほどくのに、小沢さん、舞台袖のお囃子さんに言って、当時の文楽師匠の出囃子を弾いてもらう。登場のタイミングに合わせてご開陳。パネルを机の前に立てかけた。
小沢さんも小三冶師や入船亭船橋師達と句会を開いているが、当時、文楽、志ん生といった大看板がこぞって参加する川柳の会があったそうだ。
文楽師の死後、川柳のお師匠さんだった方(上野のお寺の住職と言っていたか)が、文楽師の句だけを集めた小さな句集を私家版で発行したのを、小沢さん今日は持参されていて、これは宝物なのだそう。
その句集から、文楽師匠の川柳をいくつか紹介。どういうわけか、やたらお妾さんの句が多い。そして最後に、正しい文言は定かじゃないけど、「鈴本の出番をお金儲けのためにこっそり抜いた」というような内容の句を紹介した。
鈴本は上野の鈴本演芸場、抜く、というのは、寄席の出番を休演すること。
つまり、今日、小三冶さんがお休みの理由は、今の句の中にヒントがある、というところでお時間。
小三冶さんから、小沢さんが出演するのならハーモニカを吹かなきゃと言われて、昨日、おとといはハーモニカをじっくり演奏したけど、今日は小三冶さんがいないから、ハーモニカはお休みにします。明日またたっぷりとお聞かせする、なんてことを小沢さんが言うと、会場から、えー、という残念そうな声。
それを聞いた小沢さん、ふところから小さなハーモニカを取り出し、「むすんでひらいて」を吹き始めた。
最後はハーモニカを演奏しながらの退場だったから、「また明日のこころだァー!」というようなセリフはなかったのでありますね。
いやー、小沢さんの出番、終わっちゃった。でもまだ番組は残っている。
ぼくも含めて、今日は小沢さん目当てで来ているお客さんも多いし、そんな人は、小沢さんが現れたところでクライマックスに達しているようなものだから、その後の人は、やりずらいんじゃないだろうか。さすがに途中で帰る人は、目に付かなかったように思うのだけど。
小沢さんのすぐ後は、俗曲の柳家紫文さんの出番。色物だから、まだよかったのかな。
続いてトリは、さっきも書いたけど、小三冶師匠の代演の柳家権太楼さん。
小三冶師匠は、今日は風邪をひいてお休みです、なんてトボケている。
最近行ってきたという大西洋クルーズの話、それから日韓関係の話などをまくらに、ネタは「代書屋」。
以上、駆け足になったところもあるけれど、小沢さん登場の末広亭レポートを終わります。この日は代演や出演順の変更もあったし、これは、もう一度出直しかな。

投稿者 hiraking : 02:53 AM | コメント (0) | ブログ演芸

小沢昭一的末廣亭 その2

小沢昭一さんが出演した末広亭の話の続き。
よく、盆と正月が一緒にやってきた、なんて言い方をするが、この日のお客さんの入りのスゴさは、もう、お正月とゴールデンウィークが一緒にやってきたんじゃないかっていうくらい。
というのも、どの噺家さんが言ってたか忘れたけど、寄席にお客さんがたくさんやってくるのは年に2回、正月とゴールデンウィークだそうで、今週は、平日だってのに、そんな連休並みの客入りだっていうから、やっぱり小沢昭一効果なのか。普段あまり寄席に来ない人に加えて、小沢さん目当てで来ている人もかなり多そうだ。

前回書いた、ぼくに席を勧めてくれた年配の女性も、そんな一人のよう。
中入りのとき、ぼくが例の「小沢昭一がめぐる寄席の世界」を売店で買ってくると、その方もすでに購入されていたようで、あなたもお買いになったの、という感じで声をかけてくださった。
その方、どうやら小沢さんが新劇の舞台で活躍されていたころからのファンらしく、なんと1960年代に小沢さんが参加していた劇団「俳優小劇場」の設立パーティー?の招待状をぼくに見せてくださり、さらに、1969年に刊行された小沢さんの初めての著書「私は河原乞食・考」の初版本も持参されていて、これは、機会があったら小沢さんからサインを貰おうというおつもりだったのかな。
これまで「小沢昭一的こころ」の小沢さんしか知らなかった、たかだか数ヶ月のにわか小沢マニアが、いっぱしのファンの顔をして隣に座ってるのが恥かしくなるくらい。
でも、その方から「まだ若いんだから、今のうちにいろいろ見ておかなきゃ」(意訳)なんて声をかけてもらえて、わが意を得たり!という思いがした(あと、まだ若い、と言われたのも嬉しかった。まあ、その方からすれば、ぼくなんて小僧ッ子でしょうが・・・)。
さあ、いよいよ、随談・小沢昭一。
舞台上には座布団と机(釈台って言い方はよくない、と「寄席の世界」の神田伯龍さんとの対談に出ていましたね)。
出囃子は、やっぱりそうか、「小沢昭一的こころ」でお馴染みの「明日のこころ」。
客席から万雷の拍手。ぼくも、隣の小沢ファン大先輩も、上体だけはスタンディング・オベーション。ちゃんと背筋を伸ばして手を叩きます。
小沢さんは和装、そして、手には風呂敷包みを持って登場。なんだろう。菓子箱より大きいが、厚みはない。
ぼくは、生の小沢昭一を見るのも初めてなら、目の前で喋るのを見るのも、もちろん初めて。ラジオよりは、かなりゆっくりした話し方。最初は、一瞬戸惑ったけど、こちらもだんだん慣れてくるし、小沢さんも喋りながら客席との間合いを計っている部分があるのかも知れない。やっぱり、声も口調も、まごうことなき小沢昭一だ。

投稿者 hiraking : 02:46 AM | コメント (0) | ブログ演芸

June 25, 2005

小沢昭一的サイン本

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「小沢昭一がめぐる寄席の世界」、先週買ったばっかりなのに、末広亭に行ったらサイン本売ってるっていうから、もう一冊買っちゃったよ。

投稿者 hiraking : 08:46 AM | コメント (0)

小沢昭一的末廣亭

いやー、こんなに末広亭にお客が入っているのなんて、初めて見た。
1階、2回の座席も桟敷席もいっぱいで、左右の通路に立ち見まで出ている。
かくいう私も、舞台向って左側の桟敷席の上がり口前に陣取って立ち見することにする。
ちょうどいいタイミングで、円丈さんの高座が始まる。

円丈は2代目だけど使ってるパソコンは19代目(だっけな)、8ビットのBASIC時代からパソコンを使ってるということで、ひとくさりパソコン話。
扇子の代わりということで懐からマウスを取り出す。しかも還暦になったから赤いマウス。マウスで蕎麦食ったり煙草吸ったりする。クリックで灰落とす。
ネタは「新・寿限無」。実は初めて聞いた。そうかそうか。バイオテクノロジーの先生に名前を付けてもらう話。
奇術、花島世津子。カードマジック。この人は寄席で何度か見たことあるかな。
落語、林家時蔵。先代正蔵=彦六師の弟子ということで、まくらで彦六話。しかし、声の震えるおじいちゃんこと彦六師のモノマネといえば、世間的には木久蔵師なのだが、この時蔵師も似ている。似ているというのは、木久蔵師のやる彦六師のモノマネに似ている。誰がやってもこうなるのか。
ネタは「犬の目」。ひょうひょうとして不思議な浮遊感。
このあたりで桟敷席の客がひとり帰る。周りの立ち見の客との間で、誰が座るか微妙な間合いになっていたとき、一番入り口近くに座っていた年配の女性が、「空いたからお掛けになったら」と、ぼくに声をかけてくれる。ご遠慮なく、ということで、座らせていただく。
落語、古今亭圓菊。ネタは「宮戸川」。
いいにくいのだが、独特の口調ということなのだろうけど、何を言っているのか聞き取るのに苦労する。年配者の多い客層には受けている。が、落語歴の浅いぼくには味わいがよく分からない。
中入り後、落語、柳家禽太夫。まくらのあたりは、先ほどのぼくを招き入れてくれた女性と少し雑談していたせいもあって、あまり集中できず。ネタは「風呂敷」。面白い。
大神楽曲芸、柳貴家小雪。演芸界のアイドル。そうか、この人か。実は初めて。
皿回し、鞠など。ヴィジュアルと芸との関係。結構、感心して見ました。
落語、柳家はん治。演題はわからないが、居酒屋の主人と客の会話。
この噺って、こないだ池袋で正蔵襲名の興行にいったとき、小朝さんがやってたのと同じだ。あのときは知らなかったから、小朝さんのオリジナルかと勝手に思っていたのだが、ひとつのネタになっているのか。
ただ、最近の音楽はよくわからない、昔の歌謡曲はよかった、とのくだりで、俎上に載せる最近の曲をどうするかでセンスが問われる。今さら「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」はないだろ。その点、小朝さんはスゴイ。
さあ、いよいよお待ちかね、小沢昭一大先生の出番だ!というところで、この続きは次回のこころだァー!

投稿者 hiraking : 08:11 AM | コメント (0) | ブログ演芸

June 24, 2005

新宿・末廣亭前から

ついに来た

June 23, 2005

緊急企画・そもそも小沢昭一について再び考える

先週一週間、この場を使って小沢昭一のあれこれについて考えてきたわけだが、そんな話をしていたら、てゆうか、そもそも小沢昭一って誰?という人がいた。
まあ確かにね。知らないですよね。小沢昭一。
ぼくだって、ついこの間までは例の「小沢昭一的こころ」の小沢昭一しか知らなかったわけで、それ以外の知識は、基本的にここ2、3ヶ月の後付けですから。

例えば、俳優・小沢昭一というのを、どこまで知っているのか。
多分ね、ぼくが小沢さんが映画に出てるのを見たのって、恥ずかしながら「あひるのうたがきこえてくるよ」の郵便局員役だけですから。多分。
この映画は、椎名誠監督作品なんですが、高橋幸宏氏が音楽やっててね。高野寛さんも参加してたりしてて、ま、そっちのほうから入った次第なんです。
だいたい私、映画自体、あんまり見ない人なんですよねえ。
小沢さんのフィルモグラフィーを見ると、一番最近の出演作は「かあちゃん」。
うーん。そんな映画やってたかなあ。
「カンゾー先生」見てないなあ。「うなぎ」あー、これも見てない。
というわけで、もう全滅に近い状態ですね。お恥ずかしい。
ちょっと反省しました。
ていうか、ここ10年、20年程は、小沢さん、そんなには映画に出てないですよね。
ところが、1950年代後半から70年代初めくらいまでの出演本数の多さときたら、一体なんなんだ。毎年のように、1年間に10本近い映画に出ている。
おそらく、今50代、60代以上の人たちには、この頃の小沢さんのイメージが、強く焼きついているんだろうと思う。
では、ぼくらのような30代前半、あるいはそれより若い人たちには?
小沢さん、滅多にテレビに出ないしねえ。
マスメディアへの露出って、それこそ、「小沢昭一的こころ」くらいかなあ。
開始から30年以上続いている、この名物ラジオ番組は、すでに小沢さんのライフワークになっているのだろうけど、この番組での小沢さんは、あくまでほんの一面にすぎない。
そもそも、映画俳優・小沢昭一のほかに、舞台俳優・小沢昭一だっている。
芸能研究家・小沢昭一もいれば、歌手・作詞作曲家・小沢昭一もいるのだ。
エッセイスト・小沢昭一もいる。俳人・小沢昭一でもある。
ということが、ここ数ヶ月の小沢昭一探索で、おぼろげながら分かってきた次第。
なんて広くて深い海なんだろう、と思うと、身震いがする。
競馬ファン・小沢昭一?
こちらは、どうなんだろう。どうやら、ファンっていうのとは、いささか違うみたい。

小沢昭一(日本映画データベース)
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0176680.htm

投稿者 hiraking : 01:36 AM | コメント (0)

June 22, 2005

物語を語る その2

昨日の話の続き。
鴻池朋子、イケムラレイコの両氏の作品は、先日のMOTアニュアルでも見た。
「慰めの儀式」の最終上映を見終わったところで9時半近かったし、そろそろお疲れ気味になってきていたので、このへんからは流し気味になってしまう。

とはいえ、イケムラレイコの作品には、どうしても引き寄せされる。だんだん客が出口へ出口へと急いていく流れに、ささやかに抗うように作品を見ていた。あと、展示室の壁を一周するテキストをぐるーっと歩きながら読んだ。あれも作者によるテキストなのだろうか。
少女をモチーフとした作品もいいが、今回は、特にモチーフは不明瞭な、日の出とも日没とも、あるいは白夜ともとれるような、キャンバスに幾重の横線が引かれた作品の前で、ぼんやりと立ち尽くしていた。物語がどうのこうの、というのはよくわからないが、ただ単にぼく自身がこういうのが好きとしか言いようがない。
このへんで時間切れ。
あとは若干のミーハー話を。
秘すれば花展を見ていたら、背後から「これは奈良美智ね」というような、訳知りそうな女性の声が聞こえてきたので、ちら、と見ると、ストーリーテラーズ展のキュレーターの荒木夏実氏だった。友人と思しき数名の女性に作品を説明しているようだ。
で、それ以降、ストーリーテラーズ展の途中くらいまで、キュレーター自らの解説をこっそり伺うことができた。いや、付け回していたわけではなくて、時々聞こえる声に耳をすましたという程度ですけどね。
もちろん、荒木氏と面識があるわけでもなんでもないけれど、少し前に、たまたま読売新聞のサイトで荒木氏の記事が掲載されているのを見たのが印象に残っていたから。
さらに遡れば、あれは何年前になるんだろう。三鷹市芸術文化センターで、サイモン・パタソンの展示があったとき、のこのこワークショップに出かけて行って、ロンドンの地下鉄の地図を使って何かしたような記憶があるなあ。
この展覧会のキュレーターも荒木夏実氏で、確かワークショップ当日も司会等をされていたと思う。そんなことを思い出した。
(googleで検索してみると、三鷹でのサイモン・パタソン展は1998年かー。結構な前だな)

ストーリーテラーズ展(森美術館)
http://www.mori.art.museum/contents/storytellers/index.html

美術展を総合プロデュース(ヨミウリ・オンライン)
http://job.yomiuri.co.jp/interview/jo_in_05052501.cfm

投稿者 hiraking : 08:54 AM | コメント (0)

June 21, 2005

物語を語る

ま、結局「ストーリーテラーズ」展は、後半部分をちゃんと見ないままに会期が終わってしまったわけですが。
やっぱり映像作品があると、どうしてもそれに時間を取られますな。
「シングルワイド」っていう、女の人がトラック運転して家に突っ込む作品も、あれもうっかりしているうちに2往復くらい見てしまったし、フィンランドの作家の「慰めの儀式」っていう30分近い作品も最後まで見た。だからどうだってのもあるんですが。

最初のグレゴリー・クリュードソンという人の写真。今まさに物語が動いているところを無理矢理静止させました、というような生々しさがある。どんな物語なのかはよくわからないけど、とにかく不穏さは感じる。女性が横たわっているやつは、実写版ポール・デルヴォーといった趣。
さっきも書いたハバードとビルヒラーという人たちの「シングルワイド」という作品は、ノーカットのカメラ回しを追いかけているうちに、あれ、この場面さっき見たよな、それが永遠に続くっていう。いつまでも回り続ける不穏さ。内容はよくわからない。
キャラ・ウォーカーという作家のインスタレーション。白壁に黒い切り絵とグレーの彩色。私のメモには「和製林家正楽」って書いてある。今回の展覧会のキー・イメージみたいに使われている作品だが、白人と黒人奴隷の物語だったのか。説明を読むまでわからなかった。そう言われて見直すと、なるほど、そういうふうにも見えてくるのだが。例えば普通のアメリカ人だったら、この作品を見てすぐにそうした背景が理解できるのだろうか。テーマを知らなくてもじゅうぶん想像的だとは感じた。
こうして見ていくと、ストーリーテラーと言っても、物語の筋そのものを語るというよりは、何らかの物語の存在を暗示しているという語り方のようですね。

投稿者 hiraking : 05:38 PM | コメント (0)

June 19, 2005

小沢昭一がめぐる寄席の世界

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来週6月21日から小沢昭一さんが新宿末広亭の夜の部に出演されるということで、予習がてら買ってきた。
去年の12月に出た小沢さんと寄席演芸に造詣の深い12人との対談集。雑誌「論座」の連載をまとめたものだという。

寝る前にパラパラとめくっている程度だけど、ふと思ったのは、対談相手に小沢さんより年長の方が何人か混ざっていること。
いや、すごく失礼な話なんですが、小沢さんって、今年76でしょう。
お年のことはあまり言ってはいけないんでしょうけど、例の「小沢昭一的こころ」にしても、決していつまでも続くわけじゃないんだよなあ、と、ふと思ったりして。
すると、すぐに、いや、そんなことはない、小沢さんはいつまでもお元気だ!なんて自分の中で打ち消してみて、一瞬かなしくなる。
でも、小沢さんより年長の芸人さんがお元気で活躍されていて、この対談集の中でも、そうした先輩たちに対して、小沢さんは実に礼儀正しく、しかるべき敬意を払われているのがよくわかる。むろん、年少の人にも決してぞんざいな話し方はされない人だが。
小沢さんは、これまでの仕事で、数えられないくらいたくさんの、自分より年長の芸人さんの芸談を聞かれて、それをご自身の芸の肥やしとしてこられた方だと思う。
まだいっぱい、小沢さんが話を聞く相手がいるじゃないですか。そしてそんないい話を、これからもどんどん、ぼくらにも教えてください、なんてことを思った。
ちなみに、12人のうち、小沢さんより年長なのは、登場順に桂米朝、桂小金冶、神田伯龍の各師。
そういえば、この桂小金冶という人も、ぼくにとって、長い間よく分からない人だったんだ。小さい頃に見た「それは秘密です」が印象的で、その後はあんまり印象になくて。
桂っていう亭号がついているんだから、落語家さんなんだろうなと漠然と思っていたが、自分で落語をしばしば聞くようになって、寄席にも出てないようだし、どこかの協会に属しているということもないみたい。
よく、一時期テレビで売れっ子だったタレントさんが、あまりテレビに出なくなると、どこか体を壊したのかとか、亡くなったんじゃないかとか思われるという話があるでしょう。
失礼な話、ぼくもこの人はそうなのかなと思っていた。
本当に失礼しました。この対談を読んで、どういう人なのかがよくわかった。
「それは秘密です」なんかよりもずっと前、多分、ぼくらの親くらいの世代にはお馴染みのスターだったんだろうな。

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日日談笑―小沢昭一的人生

この本は先日、ブックオフでまとめて買ったうちの一冊。
同様に小沢さんの対談集だが、こちらのほうはテーマは寄席に限定されていない。
ところで、また見逃してシマッタなあ、という話になるが、この本にバルタバスという人と小沢さんとの対談が収録されている。
何者かと思うと、このバルタバスという人、「ジンガロ」という騎馬オペラの主宰者で、小沢さん、前にパリでこのショウを見て、一気に心酔したらしい。
「ジンガロ」って、ついこないだまで、木場公園の仮設劇場で公演してたやつじゃないか! 東京都現代美術館に行ったとき、なんだろうと思って壁の隙間から覗いたりしてたんだ。
これが小沢昭一大先生絶賛だったとは。
なかなかおいそれと見に行ける値段でもなかったようだが、これだけ小沢さんが誉めてるんだから、余程のことでしょう。やっぱり、見に行っておけばよかった、と言わせてください。

ジンガロ
http://www.zingaro.jp
(小沢さんのメッセージも読めます)

投稿者 hiraking : 10:18 PM | コメント (0) | ブログ演芸 /| 本やCD

体力の限界

久しぶりに初台のICCに出かけてきたのだが、4月からメンバーシップ制度がなくなっていたことにいまさらのように気づいた。うーむ。
その代わりというわけではないが、森美術館のメンバーシップに入ってしまった。
こっちのほうはICCより全然高い。が、例の放送大学の選科履修生の学生証を見せたら学生料金にしてくれるというので、思い切って入ることにした。
入会金+年会費で7千円余り。
こうなったら、元を取るのに今年はあと10回ほども来てやろうと思う。

しかしまあ、六本木など森美術館がなければ出かける用などないのだが。
いっそ、この際だからいろいろ開拓してみようか。分不相応といった感じは否めませんが。
そんなわけで、森美術館の「秘すれば花」展と「ストーリーテラーズ」展を見てきた。
これで会期中2回目。
前回は、もう1ヶ月ほど前になるが、秘すれば花展の関連のパネルディスカッションを聞きに行ってきたついでに、本展も覗いたといった程度で、あんまりじっくり見られていなかったのだ。
というかですね、これは展示の構成上の問題もあるのではないかと思うのだが、例えば今回の両展の場合、会場の入口から入ると「秘すれば花」展で、それが引き続きストーリーテラーズ展になって、出口に至る、という流れになっているでしょう。
私は美術展を見ているとぐったりと疲れてしまうことがよくあって、今回の展示の場合でも、最初の秘すれば花展を見ているだけでかなりお腹いっぱいになってしまい、ストーリーテラーズ展の途中からは、体力ならびに精神力及び集中力が限界に達してしまうのですよ。
おかげで、前回も今回もストーリーテラーズ展の後半部はまともに見られていない。会期は今日までだっていうのに。
あるいはストーリーテラーズ展だけ見られるっていう秘密の入り口でもあるのか?
周りの客を見ると、そんな疲れた様子の人などいなさそうのだが、これは私だけの問題なのだろうか。
先日、東京都庭園美術館にジェームズ・アンソール展を見に行ったときもそうだったのだが、2階に上がってエッチングの小品群を見ているうちに、どうしようもなく疲れてしまい、にわかに会場を抜け出して、新館の休憩室のソファーに座っていたら、3回ぐらい意識を失うように眠りに吸い込まれてしまった。
決して体力がないわけではなく、これでもジムでエアロバイクを漕ぐときなど、平気で1時間、調子がよければさらにもう1時間漕いだりしているのですよ。
単に美術鑑賞が体に向いていないということなのかも知れない。

ICCメンバーシップ終了のお知らせ
http://www.ntticc.or.jp/About/member_j.html

MAMコンテンポラリー・メンバーシップ・プログラム
http://www.mori.art.museum/html/jp/mamc/index.html

投稿者 hiraking : 10:58 AM | コメント (0)

June 18, 2005

初台から

小沢昭一的マニア!〜小沢昭一大先生のあれこれについて考える〜

今週は、小沢昭一大先生のあれこれについて考えてまいりました。
と言ってもですね、前に申しましたように、私がにわかに小沢昭一マイブームになりましたのは、せいぜい今年の2月だか3月だか、といった頃からでありまして、昨日きょうの小沢マニアにしか過ぎないのでありますよ。
私など、広大無辺な小沢ワールドの入り口のあたりをまさぐっている程度なのでありまして、本当に気持ちがよくなってくるのはこれから、といったところでありましょうかな。って、何の話をしているんだか分からなくなってきましたが。

小沢さんの略歴を見ますと、2、3年程前に勲何等とかいう大層お偉い勲章をお受けになったこともあるそうで、ニュースを気をつけて見ていれば、そんな話も私の目に飛び込んできていたと思うのですが、不肖ワタクシ、全然、記憶に残っておりませんでした。
また、あれは去年のことでしたか、小沢さんの母校である早稲田大学より、確か芸術功労者という表彰を受けられたこともあったそうです。それと関係してか、ここ最近、小沢さん、早稲田で講演をなさったり、パネルディスカッションのパネラーとして参加されたりということもあったようで。
今の私なら、どう時間をやりくりして駆けつけるか頭を悩ますところですが、ま、今を昔になすよしもがな、というところでありましょうかな。
チャンスを逸したということでいいますと、これはもう10年以上前のことだそうですが、小沢さんは「芸能と社会」と題して放送大学の講師を務められていたそうです。放送大学客員教授というわけですな。
前にここで書いたこともありますが、実は私、去年から放送大学の選科履修生として、ま、半年に三科目ずつ程度ですが、ひそかにお勉強しているんです。
もしこの科目、まだやってたらぜひ履修したいところですが、だって、小沢さんに試験の採点やレポートのチェックをしてもらえるんですよ。多分ね。
小沢さんの放送授業のテープ、学習センターにまだ残っているのかなあ。今度聞いてみたいと思います。
まあ、過ぎたことをあれこれ惜しんでも仕方がありませんので、これからのことを言いますと、これは「小沢昭一的こころ」でもご自身宣伝されていましたが、来る6月21日から10日間、新宿末広亭の下席夜の部に、小沢さんが出演されるそうです。
といっても、落語を披露されるわけではなく、昔見聞きした芸人さんの話などをされるそうですが、小沢さんは戦前の少年時代からの筋金入りの寄席演芸ファンですからね。どんなお話が伺えることでしょうか。
私も、さすがに10日間毎日とは行きませんが、1日、2日くらいは都合つけて末広亭に行ってみようと思います。
話によると、例の「タイガー&ドラゴン」というドラマ、実は私、結局1回も見ないで終わってしまったんですが、というのは、別に嫌ってたわけじゃなくて、そもそもテレビドラマというものをここ何年もまともに見ていない人なので、お許し願いたいんですが、このドラマのロケを末広亭でやっていたそうでありますね。
おかげで末広亭は結構な人気だそうで、私は新宿で一杯飲んで、ほろ酔い加減でがら空きの深夜寄席を冷やかすのが楽しみだったりするんですが、あれは先々月くらいのことでしたか、どんどんお客さんが入ってきて、開演前には全席満員になってるの。喜ばしいことなんでしょうが、少し複雑な気分でした。
だから、今回の末広亭もお客さんが入るんじゃないかなあ。トリは小三治師匠だしね。そういえば、小三治師匠は小さんを継がないんですね。話はそれましたが。。
さて、今週一週間の小沢昭一大先生についてのお噂、結局皆様のお役に立つようなお話にはなりませんでしたが、このあたりにさせていただきたいと思います。
この次はどういうお話を申し上げるか、私のほうは「小沢昭一的こころ」とは違いまして、全然なんにも考えていない。行き当たりばったりの考察でありますが、いずれにせよ、これからしばらくは小沢さんの話題(と口調)がちょくちょく顔を出すことになりそうででありまして、何とぞこれに懲りずにお付き合いを願っておきます。
それでは、また来週のこころまでェー!

早稲田大学芸術功労者
http://www.waseda.jp/rps/gaku/gaku2003/meiyo/geijutsu.html

新宿末広亭6月下席番組
http://www.suehirotei.com/prg/06shimo.html

落語好き、寄席に挑戦 俳優の小沢昭一(アサヒ・コム)
http://www.asahi.com/culture/theater/TKY200505300193.html

投稿者 hiraking : 12:02 PM | コメント (1) | ブログ演芸

June 16, 2005

小沢昭一的マニア!〜童謡、唱歌について考える〜

おなじみサラリーマンの宮坂さんのお噂でありますが、宮坂さんの会社の部長さんに、もうかれこれ6年も単身赴任を続けてるという人がいるそうなんですね。
その部長さん、週末はまめに自宅に帰っているそうなんですが、さすがに平日の夜はひとりですから、やっぱり寂しいこともあるんでしょう。会社の部下に声を掛けて、夜の街に繰り出す、なんてこともしばしばなんです。それでわれらが宮坂さんも、月に一度くらいは部長のご相伴にあずかっているそうなんでありますよ。

さて、その部長さん、若い連中を引き連れて、おなじみのスナックに参りますと、マイクを握って歌うのは、きまって唱歌、童謡のたぐいなのであります。
やっぱり60も過ぎますと、幼き頃への追憶、過ぎ去った時間への感傷が、長い単身赴任生活の軽いホームシックとあいまって、人の心を童謡に向かわせるんでありましょうかな。
朗々と童謡を歌い上げる部長さんの姿を横目に、宮坂さん、水割りを口に含みながら、そんなことをぼんやりと考えていました。
ところでその晩は、例の部長さんと宮坂さんのほかに、もう一人、宮坂さんの後輩社員の方が同席していたんですが、その方、なんと唱歌という言葉自体をご存知ないのであります。
確かに、今の子供たちは、めっきり童謡や唱歌というものを歌わなくなりました。学校の音楽の時間でも、ほとんど教えなくなったようでありますね。
私ども、戦前の小学生には、はるかな少年時代の思い出と、その頃口ずさんだ唱歌というのは、切り離せないものでありますが、まったく、昭和は遠くなりにけりですなあ。

上の話は私が書いたフィクションでありますが、ここに出てくるような部長さんには、数年前に小沢さんが出したCDなどをプレゼントすると、たいへん喜ばれるんじゃないでしょうか。

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夢は今もめぐりて〜小沢昭一がうたう童謡

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小沢昭一がうたう「童謡春秋しみじみ」

かく言う私も、この夏のお中元がてら、お世話になっているあの方に2枚セットで贈っちゃおうかな、なんて思っている次第であります。
ちなみに、この2枚ともムーンライダーズのくじらさんがアレンジと演奏で参加しているんですが、私、肝腎のライダーズの新譜をまだ買ってないんです。
ユリイカのムーンライダーズ特集号は買いましたが。あれも味わい深いものでしたな。
こんな話をしだすと、小沢さんから話題がどんどん離れてしまいますのでこのあたりにして、また明日も小沢昭一マニアのこころだァー!

投稿者 hiraking : 06:57 PM | コメント (0) | 本やCD

小沢昭一的マニア!大写真館

最近購入した小沢昭一グッズ。
むろん、これらは小沢さんの数多くの著書やCDのごく一部でしかない。

投稿者 hiraking : 01:21 AM | コメント (0)

June 14, 2005

小沢昭一的マニア!〜塩煎餅について考える〜

「毎度申し上げてることですが、われわれお父さん族の味覚は、多く郷愁のようなものから成り立っているのかもしれない、という、これはまぁ私の持論なんでございまして・・・」
「品目で言えば、そういう、子供の時に旨いと思ったのがコビリついたまま今日でもウマイナァと思ってしまうのは、握り鮨、カツライス、それに塩煎餅でありまして、何のかんのと、結局、のべつ食べたがっておりますヨ」
(「ご意見無用、関東塩煎餅仕入れ旅」『ノーテンキ旅 小沢昭一的こころ』)

かように小沢昭一さんも言っているわけでありますが、おんなじようなことを別の文章で書いているのも見たことがあるような気がします。
人がおいしそうにしているのを見ると、自分も食べたくなるのが人情というヤツですが、とはいえ、私の貧しい懐具合では、そうしょっちゅうお寿司(回らないやつね)は食べられないし、トンカツはやっぱりカロリーが気になる(っていいつつ、こないだ目黒のとんきで食べちゃったけど)。
懐具合もカロリーもさほど気にせず、心置きなく買い食いできるのが塩煎餅というわけなんですが、さて突然ですが、この塩煎餅という言葉から、皆さん頭の中でどういう物体を思い浮かべているんでしょうかね。
辞書を引いてみましょうか。

しおせんべい【塩煎餅】
米の粉をこねて薄くのばし、しょうゆで味をつけて焼いた菓子。草加煎餅など。
(新明解国語辞典)

塩煎餅っていうから、塩でもまぶしてあるのかと思ったら,醤油味なのね。
「草加煎餅など」って、ああ、例の。丸くて、堅くて、茶色くてところどころ焦げ目のついたような。ああいうタイプのおせんべいのことを塩煎餅っていうんだ。なるほどねえ。
あれ、もしかして、都内近郊出身の皆さん、あいつはそんなことも知らないのかよ、なーんて思ってませんか。
そうです。煎餅とひとことで言っても、地域によって結構違いがあるようなのですね。
どうやら上に書いたような塩煎餅は関東のもの。関西で煎餅といえば、小麦粉を原料に甘く焼き固めたもののほうが一般的みたい。例えば、瓦煎餅のような。
私が生まれ育った富山県というのも、文化的には関西圏の端っこになるのか、やっぱり小麦粉で作った甘い煎餅のほうがお馴染みだったように思う。
そういえば、子供の頃は瓦煎餅をよく食べてた気がするなあ。気が付くとうちにあって。あれは誰が買ってきていたんだろう。死んだおばあちゃんかな。ピーナッツが入っててね。それから、カルシウム煎餅ってやつ。懐かしいなあ。今でも売ってるのかな。
さて、蒲田育ちの小沢昭一さんにとって、おせんべといえば、もちろん塩煎餅。
冒頭で引用した文章では、小沢さんはあのあと、北は西新井大師から南は羽田の穴守稲荷まで都内を駆け回るわけですが、少年時代から筋金入りの塩煎餅好きの小沢昭一さんが、正調関東塩煎餅を求めて東奔西走しているくだりを読んでいると、だんだんぼくも、宗旨変えして塩煎餅が食べたくなってくる。
私も小沢さんにならって、旨い塩煎餅を仕入れに参りましょうか。
といって、さっそく西新井に行くのもいいんですが、ふと周りを見渡すと、この墨田区は本所界隈、けっこうおせんべいの類のお店が多いのに気づくのですよ。
まず代表格が、亀沢は北斎通り沿いの東あられさん。
店名からわかるように、このお店のメインはおせんべじゃなくてあられなんですが、ところで皆さん、煎餅とあられとおかきの違いってお分かりですか。
なーんて私も、東あられさんのサイトを見て勉強しました。下にURLを挙げておくので各自お調べください。
ここはあられだけじゃなくて、おせんべもおかきもかりんともおいしい。お店で揚げたての揚げおかきはさくさくとして絶品ですね。おっとこれもカロリーが。。
東あられさんのような大手じゃなくても、商店街にひょっこり手作りのおせんべ屋さんが並んだりしているわけでありまして、例えば、石原の三河屋さん。ここでも何度か買ってますよ。おせんべ屋の隣に息子夫婦が最近イタリア料理店を開いちゃって、というのは余談でありますが。
もちろん普通のスーパーやコンビニでも買います。夜中に突然塩煎餅が食べたくなった場合など、さすがに商店街のお店は閉まってますからね。
というわけで、にわかにやってきた塩煎餅マイブーム。
これというのも、もちろん小沢昭一マイブームから来ているのでありまして、次回はいよいよ核心に迫るお話になりますかどうか、この続きは、また明日のこころだァー!

東あられ
http://www.azuma-arare.co.jp/

投稿者 hiraking : 11:50 PM | コメント (0) | 墨田通信

June 13, 2005

小沢昭一的マニア!

突然ひとを好きになるのに理由などないわけですが、むろん、これは恋愛だけの話ではありません。
今年の2月か3月くらいでしたか、前にこの場で「小沢昭一の小沢昭一的こころ」という名物ラジオ番組の話をしたことがありますが、実はその時以来、ぼくの中で小沢昭一マイブームが深く静かに継続中なのでありますよ。

どれくらいマイブームかというと、そうねえ、朝起きてから夜寝るまでの、頭の中を占めるさまざまな関心事の割合というのを考えてみましょうか。
例えば、仕事:45%、メシ:25%、酒:12%、スケベ:53%・・・とか、これだけで軽く100%を超えちゃいましたが、いや、これは例えばのお話ですよ、例えばの。
要するに、ここ2、3ヶ月でいうと、一日のうち、私の頭の中で小沢昭一の占める割合が、だいたい平均して5%から10%はあるんじゃないかという、そんなすごい状況になってしまっているというお話なんですが。
いやー、これってかなり人間としてマズイですね。マズイマズイと分かっていながら、ますます引き込まれていく。イヤよイヤよも好きのうち、好きになったらとことんですから、イケイケどんどん、そんな私の小沢昭一マイブームのお話、この続きは、また明日のこころだァー!

小沢昭一の小沢昭一的こころ
http://www.tbs.co.jp/954/ozawa/

投稿者 hiraking : 01:11 PM | コメント (0)

June 12, 2005

目黒から